ブログ - 20200429のエントリ
朝の、目覚め前であった。目覚めかけて、目はぼんやりと、前の庭の方を向いていた。そこは暗闇であったが、見知らぬ男が窓辺に腰かけて、自分を見ていた。が、顔は闇に隠れて、黒いままであった。
なんだ、おまえ、そんなところに座りやがって、何の用か?はっきり、言えよ、と言ったが、自分の後ろにはもう一人似たような男が黙って、座っていた。自分は布団から立ち上がり、机の椅子に座り、窓辺の男の顔をみつめ、ふざけるように軽く叩いてやった。すると、男は消え、後ろの男も消えた。
自分は机の椅子に座り、、自分が布団から抜け出たことがが事実であったことを確認し、布団の中に戻った。
思い返してみると、これは二週間前に、ある会の男達と、花見で、酒を、飲んだ時の追体験であった(4月17日付け・チャチャ人種に掲載)とわかったが、あまりにもリアルで自分が布団から起き上がって、男のそばまで行ったことが気にかかったのであった。以前にも似たような幻覚があり、布団の中から男を蹴り上げて、足をガラス戸にぶつけたことがあった。ケガをしたかもしれないと考えると怖くなった。幻覚を現実と判断していたので、これが現実生活の中でひんぱんにおきれば精神病院行きであろうが、それはこれまでなかった。
目覚め際、あるいは半覚醒状態の時に、自分は昔から幻覚を見る癖があった。
それは、寝ぼけまなこ、と一般的にも言われることであるが、量子力学の中にはスリット現象という不思議な実験結果がある。粒子は、粒なのかそれとも波なのか?を問う実験であるが、一つの粒子が二つの穴を同時に抜け出る結果が出て、粒子は波でもあるし、粒でもあるという結論を出したのである。波である証拠は、穴の板面に干渉波が二つ現れ出たからであったが、量子力学の一でもあり〇でもあるという理論に似ている。一つの粒が二つの穴を同時に通り抜けるなんて信じられないことである。
上記の結果は観測者がいない時、つまり人が見ていない時と言う条件があって、観測者がいる時には二つの穴を抜けることはないという。つまり人間の意識が関われば、粒子に人間の一般常識の判断が入って支配され、一つの穴しか通り抜けないのである。
ここで、自分の目覚め時の体験を振り返ってみたい。あの時、窓辺の男は実際、居たのであろうか?
それは居たのであったし、居なかったのでもある。
自分が男に声をかけた時、常識判断が生まれ、男たちの姿は消えたにすぎず、実は二週間前の出来事、つまり、過去と現在が重なり合ったとも解釈できるのである。多次元宇宙論の中に、過去も現在も未来も重なり合っているという考えがあり、常識的判断がそれを認めないだけである。これに関係することは日常生活の中でも、錯覚や妄想・幻覚として見逃されていることがあるが、量子力学理論を持ち出せば、いろんな謎も解けそうである。
それに、人間の日常の言動は深層意識をなぞっているだけに過ぎないのかもしれない。すべては深層意識の中に潜んでいて、その(全知全能者である神?)啓示に従っているだけではないだろうか?