概論

 (俺はあなた達とはちがう)

これが(レア)の出発点である。自分の異質性、異端性を自覚することから始まり、それにたいして客体化を行え、自分が体制側の鋳型にはめられてつくられた者であることを自覚し、本来の自分自身を探し出すことに価値を見出せる人間であることが条件である。単なる変わり者、はずれ者、異端者ではなくそこにレア(希少性)の価値を見出すものである。あなたがもしこの世に一つしかない考え、喜び、病気、悩み、特技を持っていたとすればあなたは世界一の希少性を持つ者である。それはたとえればレア・アースであり、多数派側が持っている馴れ合い、堕落とは明らかに違う。

大衆に迎合し、カメレオンのように体の色を次々と変える迎合者達の時代は終わった。ご機嫌伺いの時代は多数決原理によって落ちるところまで落ちた。(人権・民主主義)の終末である。(自然の意志)(自然を模倣することでしか生きていけないこと)を自覚し、人間中心主義に毒された時代を修正しなければならない。 

(腹が減ったらご飯食べにこんですか)(泊まるところがなかったらうちに泊まらんですか)(寂しかったら話し相手にならんですか)こんなことが当たり前のように出来る時代は50年前にあったし、日本人はそのなかで生きてきた。だから戦後間もない日本人の表情は生き生きとしてるじゃないですか。今の時代はどうですか?(死にかけていても助けを求めない時代)?これが社会と呼べるものでしょうか?

ともかく(生存)と(生活)への構えをきちんとできなければならない。金を通してではなく、自分で菜園づくりをし、(自産自食)をする者、ネットを通しておすそ分けをし、一宿一飯の提供がふつうに出来、話し相手になり、相手の価値を見出す姿勢を持てる者であることがレアの必須条件である。すべての人間は芸術作品である、という考え方を持てればすべての人間の平等性にたどり着くはずである。

私は先の見えた64歳の男です。失うものは健康と命くらいです。そこで自分の提供できる食料や部屋、そして話し相手になる時間です。団塊の世代がそれらを提供し、それが広がり社会が変っていけば笑顔と活力がもどってきますよ。

それが(レア共同体)です。特別なところに特別なものを作るのではなく、現状を精神の部分から変革していけばいいのです。

 

 

 

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レア共同体構想