ブログ - 20161023のエントリ
わたしは家庭菜園での野菜作りを30年間、それに昆虫採集、自然観察を30年以上してきましたが、今年の春からの異常事態に神経質になっています。今年はほとんどの農家の玉ねぎがカビの病気にかかり、玉のサイズが健康時の10分の1くらいで、価格が一個100円になった日がありました。ジャガイモの男爵には酢が入り、硬くなって食べられませんでした。ビワは寒気にあってほぼ全滅でした。柿は暑気が続きすぎて虫に食われ全滅でした。
今月の初めにネギ、ホウレンソウ、春菊、インゲン豆などの種を播きましたが、芽が出ず、雑草ばかりが茂っています。4、5年前からこんな状態です。20年前にはそんなことはまったくありませんでした。昆虫の量も100分の1以上減っています。
スーパー・マーケットは全国から仕入れるので野菜の量は十分あるようですが、産直店は地元の農家が出しているので生育が悪ければ出荷がすぐに減ります。わたしが時々出荷してる産直店に開店前に行くと野菜が籠からはみ出すほど入荷されていたのですが、今はその半分くらいしか集まらず、出荷する農家を募集しています。
この流れが続く予感がします。野菜が採れなくなれば牛や豚も育たず、自然界の食物連鎖の秩序が崩れ、自然崩壊です。人間界も崩壊です。崩れた秩序は復元出来ません。機械であれば修理が利きますが、自然と言う計り知れぬ世界は修理は利きません。
田んぼを見てください。綺麗でしょう?雑草が一本も生えず、ゲンゴロウもドジョウもタニシもいないでしょう?
どうしたのでしょうか?
除草剤、農薬に殺されたのです。稲には害がない、なんては言えません。DNAに悪い変化が起き、人間のDNAにも悪い影響を与えるに違いありません。
この点を学校教育でもマスコミも取り上げないのは不思議です。
人は自分の青春時代を基準にして物事を考え、判断する。
わたしもそうである。
わたしが老人になった今の時代をその点から見ると不思議なことが多い。その一つは、いくら頑張っても良い生活が出来ない、結婚して子供も作れない、と言う状況だ。わたしの若い頃は自動車組み立て工、土方、など肉体労働をすれば月に10万円の貯金が出来たし、退職後に失業保険でももらえば遊んで暮らせた。高度成長期であったことがそんな余裕を生んだのであるが、今は人出不足と言われながら現場肉体労働の賃金は上がってない。逆に下がっている。自動車メーカーの期間社員の賃金を見ればよくわかる。四十年前より月に10万円も下がっている!なぜなのか?人出が欲しいのであれば賃金を上げるのであるが企業はそうはしない。内部留保金を貯めているのである。政府はそれを知りながら企業の献金で彼らの生活が支えられていることを知っているので大きく踏み込まない。
人出が足りないから生産が間に合わないというニュースも出ない。企業の海外進出、産業の空洞化が原因だと考えるが、介護施設で働いている人などの賃金は上がるべきである。政府は施設に補助金など出さずに、老人たちの貯金を若者たちに回し、若者が結婚し子どもを作れる状況を作るべきである。