ブログ - 20161001のエントリ

空蝉の歩く姿の生き写し。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2016-10-1 21:04

 この句は先月の(俳句の会)で出したものだが、誰も理解出来なかった。10人ほどの先達者がいるのに私は自分が又、自己満足に終わったことを知った。訴えたかったのは蝉の抜け殻が壁に止まっていて、前足を出しかけた姿に実物以上の存在感を感じたのであったが、誰も理解できないとなると作品としては失敗である。

 自分の人生を振り返ってみた。

 (恋に恋する)という言葉があるようにわたしは女に対しても幻想に酔って来たのであった。何人もの女たちを好きになったが、会うまでの幻想・妄想に酔ったのであった。女を目の前にすると蝉の抜け殻以下のたわいのない種族であった。食い意地やおしゃれ、イケメンなど表面的なものに惑わされている実体を見ると幻想も妄想もあっけなく消え去り、時間が退屈なだけであった。せめてセックスでもさせてくれれば楽しいものをそれさえ拒まれることが多かった。でも楽しいことの方が多かったし、自己を知ることも出来た。

 執筆中であったが中断している小説は(磁場)という小説で、毎日を互いに観察しあっている夫婦を描いている。後半の部分で展開を迷っているのだが、これを打ち破れば一気に書き上げられる。自己満足では終わらない作品に仕上げたい。

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