ブログ - 20161019のエントリ
電通の女子社員の過労死は驚きであった。超一流企業のガバナンスが疑われるが、どこででも起こりえることである。わたしはNHKの委託集金人を23年間勤め、NHKに生活を支えてもらった、いやそれだけ貢献したとも言えるが、巨大組織と戦った実績はある。勤め始めた頃は事情もわからずに御用組合に入ってしまい、そこの委員長は仕事を頑張るようにいつも話した。(この組合に入っているのといないのとではどんな違いが出ますか?)と職場集会の場で質問した。彼は答え切らず、そんな組合なら脱退すると言って、その場を去った。
全国一般労という組合に入り、15人の組合員を集めた。組合委員長の指揮でNHKと闘い、抗議行動を3回やった。NHK側の防衛も強かであったが、管理職や職員たちは私たちの機嫌を取るようになり、わたしは相手の意図や手口がじゅうぶんに見えた。わたしは学生運動の時代に青春を送ったので(造反有理)の気持ちを持っていたが、それ以降の世代は(会社にも組合にも良くみられたい)と言う者が多く、最後は彼らに梯子を外された形になった。
電通の労組は何のコメントも出しておらず、御用組合であろう。組合費だけ取って、組合員が自殺しても頬かむりじゃあ話にならない。自分の身を守るためには戦うしかない。戦えなければせめて資料作りをし、被害の記録くらい取っていて、いざとなれば出せるようにしておかねばならない。