ブログ - 20140227のエントリ
15年ほど前に退職した営業職員は、「わたしが辞めた後、NHKはペイテレビ(有料放送)にかわっているかもしれません」と言い、わたしはその言葉を思い出します。電波を一方的に流して金を取るほうが儲かる」と言った職員もいますが、それはボッタクリですから良いことではありません。NHKの言い分は、公共放送だからこそ、視聴率に左右されない良質の番組がつくれるのです、ということですがそれは都合の良い言い方です。どんなメーカーでも大量に売れる商品ばかりを生産してるわけではありません。この商品はあまり売れないが我が社の顔みたいなものだから生産し、採算は二の次というものがあります。NHKは大河ドラマ、連続ドラマ、試してガッテン、ニュースなどは高視聴率ですが、教養番組や障害者向けの番組は低視聴率です。でもその番組を必要とし、生活に役立ててる人もいます。それは番組の配分にかかっていて、そこから採算をはじき出すわけですが採算という分野では計り知れないもののことも考えねばなりません。採算の基準を超えてもなお希少なものをつくる姿勢が本当の評価になるのです。
同時にわたしはここで(官)と(民)のちがいを考えてみたいのです。(官)の言い分は、費用対効果を考えなくていいから公共の仕事ができるんだ、ということですがそれは自己正当化にしかすぎません。鉄道の仕事だって民間がやってるのだから高速道路や一般道路だっても民営でやっていけます。そうしたほうが痛んでもいない道路を予算消化のために掘り繰り返すこともありません。交通量が増えることを予想して道路を作ったとします。最初は車が少なくて不採算でしょうが見込みどおり車が増えれば採算が取れます。
結局、NHKの民営化ということはすべての業界において官と民のちがいがなくなり、官は民に吸収されるということなのです。だから、NHKが変わらなければ日本は変わらない、と以前から、つまりNHKの依託集金人をはじめた時からわたしは考えていたのです。
NHKが有料テレビに変わって採算が取れなければ、総務省にチャンネルを半分も返し、リストラをしていくべきです。政府からの独立も出来ます。(真っ直ぐ真剣)でNHKは番組をつくり、それで勝負しなさいよ、とわたしは依託集金人の時よく言われました。