ブログ - 20140225のエントリ
町の市民会館(サンリーアイ)の中を歩いていたら、有名人の講演会のポスターが目につきました。聞いてみたい人の名前(三浦雄一郎氏など)がありましたが、変人のわたしは成功者の話なんて聞いてなんの意味があるか?逆に敗残者の話のほうが奥が深いし、面白いのではないか?と考えました。
わたしは一般世間の目から見れば敗残者でしょう?いちおう家庭を持ち二人の息子を成人させ、自分の金で生活しているわけですから敗残者ではないかもしれないが、周囲の者達の目は容赦のないものでした。特に内実を知り尽くしている親戚の目は自分達がどんなに崇高な階級なのか振り返ったことがあるのか!と怒りたくなるものでした。
NHKの集金人をしている、ということが彼らの言い分でしたし、世間一般の人もそういう目で見る人もいます。うちの家系から集金人が出た、と言ったのは母親の弟夫婦でしたし、そんな仕事をしてるなんて人に言うじゃないよ、と言ったのは母親の妹の亭主でした。わたしはおどろき腹を立てながら、そう思われても仕方ないな、とも考えました。アメリカ人に集金先があって彼にそんなことを話すと、必要があってその仕事があるんだよ、と合理的な意見を言ってくれました。
今では(レアな仕事だな)と考え、レアを自称するわたしにふさわしかったのではないか、と考えます。先ほどのヤフーのニュースでNHKの理事全員が辞表を会長に手渡していることを見て、これはただ事ではないな、考え、わたしがこのブロッグで書いてることの臨場感を感じました。次は会長が耐え切れずに辞め、経営委員全員がやめるでしょう。ナビゲーターがいなくなります・・。
話が飛びますが、カルロス・ゴーン氏の(ルネッサンス)という本を読んでいます。経営危機に落ちた会社をいかに更正し救ったかが書いてあります。事実が正確に書いてあり表現力も素晴らしいので夢中になっています。白紙の状態で人や物事をみる、物事に優先順位をつける、出来ることはすぐにやる、会社全体をすぐに見れる部門をつくる、わたしはヒーローではなく働く労働者がヒーローである、など経営危機を予測されるNHKに必要な要素がたくさんあります。わたしが彼の経験と思想に興味を覚えたのは岡垣町役場のような国からの補助金と住民の税金にぶらさがっている公共団体を民営化するにはどうしたら良いか?を彼の本から少しでも勉強させていただきたいからでした。ゴーンさんは成功者です。わたしが敗残者であったとしてもお互いが社会で学んだこと、そこから出た知恵・教訓はほぼ同じなのです。両極端が一致するのです。世間はゴーンさんの方にに耳を傾けるでしょうがわたしに耳を傾けても同じなのです。
いつか、(敗残者の講演会)というものが開かれることを期待しています。