ブログ - 20140223のエントリ
23年前、NHK福岡に採用され、集金・契約の仕事をはじめましたが、テレビとは異なる印象をうけて驚きの一言でした。目を疑いました。近くの競艇場に古株の職員が仕事中に通ってるという話を耳にしたり、集金人をうまく使って業績をあげんかい、と人に聞こえる声で営業部長が話していたり、引越し人夫(引越しの作業員)という言葉を彼が発したり、私達は名刺を持たないのですか?と訊くと、おれたちだって名刺を持ってお客を訪問しない、という言葉が職員からかえってきたり、私達の事務費(給料)の明細書がボックスの中にむき出しで入れられていたりしていました。まだいくらでもありますが、わたしは内実を告発するのが目的ではなく、NHKに立ち直って欲しいから書いているのでスキャンダルを必要以上に暴露する気持ちはありません。あなたはNHKのお世話になりながらよく批判するね、といわれたこともありますが、民間企業であれば自助努力でやってるわけですからお世話になったという気持ちになりますが、税金みたいな形でとりあげているわけですから払ってくれた視聴者に感謝しかれらに本当のことを伝えるのが使命だと考えています。
職員たちは与えられた仕事をやっているだけで組織のスローガンが何なのかあまり考えません。この前、岡垣町役場に行って職員に役場の今の目標は何なのか?と訊いたところ答え切らなかったのと同じです。民間企業の社員であればすぐに答えられます。それはあって良いことですがセクショナリズムの弊害が出ていました。自分のチームさえ良ければそれで良い、自分さえ業績がよければそれで良い。放送部がどんな番組を出そうと営業の目標達成ができれば其れで良い、という考えです。(紅白歌合戦)の制作担当者が数億円を金を使い込んだ時、営業のセンター長はみんなの前で次のように言いました。あれは放送部のやったことで営業部がやったことではありません、と。
NHKの場合、同じ営業部でもチームがちがえば別会社と同じ、という話を職員から耳にしたことがあります。4チームまでありましたが、目標の達成率でチームどうしあるいは全国の局所どうし、集金・契約スタッフどうし毎週結果を出して競争をさせていました。業績がわるいと委託集金人の給料はさがりますが職員は関係ありません。自分たちの給料は経費削減されているよ、といいますが定期昇給はきちんとあり下がってはいないのです。公言していることにはすべて裏がありそのまま信用することは出来ませんでした。
ある部長はいろんなことをわたしが追及すると、役割分担という言葉を用いましたがその言葉の持つ弊害には気づいていませんでした。委託集金・契約人が新聞にでるようなトラブルを起こし、NHKがコメントを求められる時、あの人は職員ではないのでNHKと直接関係はありませんが、という前置きからはいるのです。新聞販売店の従業員がトラブルを起こした時、新聞社はこんな前置き・責任逃れ的な前置きはしません。
NHKは数百年までの徳川・幕藩体制のままです。身分制度、セクショナリズム、無責任体制、権威主義、非効率など悪い見本がたくさん残っています。(幕藩体制・官僚主義)といったほうがいいでしょう。これを改革するのは内部の者では出来ません。カルロス・ゴーンさんみたいな外国人が的確でしょう。
まず、組織の中心点・基本に戻ることです。公平中立な番組、決して視聴者のご機嫌をとるのではなく人類・自然からの視野にたった啓発的な番組、普遍性に基づいた番組をつくり、政府の介入を毅然と拒否すべきです