ブログ - 20151223のエントリ
カラオケ教室が始まる前にカラオケ・ボックスに行く。一人で歌い、練習するのが楽しく、時間がたつのを忘れてしまう。一人カラオケ、と言われてけっこう流行ってるみたいである。タブレットに採点項目を入力して、自分の歌の採点をしてもらうと驚くべき内容が出てくる。コブシが何回入ったとか、ビブラートの調子、リズムがあってるかとか、メロディに合ってるかとか、音階に合ってるかとかなどの判定表は機械で判断出来るとしても、色っぽい歌い方ですね、とか、どっしりとした歌い方ですね、などという全体的な分析レポートが出ると、機械のくせにどのようにして、そんな印象を感じ取るのか首をかしげてしまう。まるで人間並みの感性ではないか?でも、カラオケ教室で先生が親切に指導してくれるのに近い満足感を得て、何回でも通いたくなる。機械が注意してくれる内容はカラオケ教室で先生や生徒達が指摘するのと同じなのであるし、主観が入っていないので逆に信用度が高くなる。
わたしの知人に統合失調症のため、15年も授産施設に入っている人がいる。発病期から計算すると30年にもなる。夕方、時々わたしを訪ねてきたり、車に乗せてご食事をしに行ったりする。すると、施設からわたしの携帯電話に電話がかかってくる。本人が連絡をしないまま外出してるから心配してる、というのである。本人は連絡するのを忘れてたと言う。そんな病気のためか運転免許の更新はせずに失効になり、ケイタイの電話料金は溜め込んで再契約は出来なくなり、日常生活が出来ない。このままだと死ぬまで施設の個室に入ってることになるであろう。心臓の鼓動を調節するペース・メーカーというのがあり、この機械のお陰で健康になって長生きしてる人は多い。(マインド・メーカー)という機械が出来るにちがいない。カーナビみたいに動きを指示してくれて、外出願いを出しましたか?朝の薬を飲んでいませんよ、お酒は飲んではいけませんよ、今日は良い天気ですね、外出願いを出して池の周りを散歩してみませんか?など、友達がいつもそばにいて声をかけ、見守ってくれるのである。
わたしもこんな友達または彼女が欲しい。今日の夕ご飯のおかずは何にしようか?と訪ねると、しばらく海老の掻き揚げを食べてないわね、それにしようよ、などの話が出来るとすごく楽しくなるにちがいない。