ブログ - 20151205のエントリ
先日、英会話教室に行った時、八十歳ちかい女生徒が次のようにしゃべっていた。「お父さんは病院を出たり入ったりで先は短いけど、わたしは医者に診てもらったら心臓は三十歳の若さだって。どうしようかしら?長生きして」と悩むふうであった。「毎日、一時間の散歩をしてるかしら?」と付け加えた。
わたしは自分の心臓が弱ってることを知ってるので羨ましさと同時に彼女の心境も十分にわかった。一ヶ月ほど前のニュースで、頭の交換をする手術の実験が始まった、と伝えていた。首から上をすげ替えるわけだが、臓器移植が可能になった今、認知症のひどくなった者が脳を変えるることで正常に戻ることなどさまざまな効果が期待できる。寿命が百年も二百年も伸び、最終的には死なない人間が現れることが考えられる。ペース・メーカーは心臓の鼓動を規則的にする機械であるが、患者の体に埋め込まれていて、バッテリーは十年以上もち、患者を元気にしている。
鍋をガスの火にかけて忘れたり、鍵をどこに置いたか忘れたり、大事な用件を忘れたりする場合、携帯電話から、ガスの火が付けっぱなしですよ、とか、鍵は助手席のシートのしたですよ、とか今日は旅行に行く日ですよ、などとペース・メーカーみたいに指示するシステムが出来ると思う。怒った場合などそれを抑制する機械だって想像出来る。
死なない人生を選ぶか、拒否するか、申請するようになるかもしれない。