ブログ - 201412のエントリ

ガラパゴス村

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日記
執筆 : 
nakamura 2014-12-21 5:06

 ガラパゴス村は二つの大都市の中間に位置していて、ベットタウンに近い町であったり、そこからすごく飛び離れたへき地であったりする。秘境の地、と呼ばれることもあるが、概して古参住民は新移住者たちを(よそ者)と陰口して排除する傾向があり、すでに社会には存在しないような旧種族たちがオオトカゲのように山の中を歩き、開発などと称して植物を食い荒らし破壊している。除草剤などを平気で撒き散らして町がきれいになったといって喜び、町役場は人件費が少なくてすんだと同類たちは評価しあっている。

 町議会は代官所であり、住民の皆さんのご理解とご協力をお願いします、と町長が顔写真(創価学会の会長のようにいつも広報誌に顔を出す)入りで訴えながら、傍聴席で納税者が私語をしようものなら退場させて独裁体制をとっている。議員の中には議員歴が二十年の者がいて新入り議員を指導し、政治的発言はせずに町長のいうことを聞くように脅している。

 町民はカラオケ、ゲートボール、老人会、官製イベントが大好きで、ボランティア活動をはじめ様々な行事、同好会に集まるがそこでの人間関係は日本の開国以前のものでガラパゴス諸島に残っている遺物である。カラオケ教室などにいきなり入会してみたりすると、あの人が入会したためにレッスンが一回しか受けられなくなったとか歌が下手なので調子が狂うなど陰口を叩かれて追い出されることだってある。男と女の関係は主婦老婆たちの大好きな噂話になっていて、神社の神主には女がいて隣町のだれだれだとか、現町議の・・は前町長の隠し子だとか、その妾は・・だとか下半身世界は熱く燃え上がっている。老人会などの団体は町の日頃の買収活動(補助金を出すなど)が功をそうして、町長や役場にはお世話になっていると考え、票を売ることになる。

 この町の駅前をみればよくわかる。タクシー乗り場、バス乗り場、駐車場、情報プラザなど利便性ばかりが優先され、喫茶店もなければ食堂もなく、遠来の人が一休みするところが一箇所もないのである。これでも町長は転入者を増やして固定資産税の収入を増やしたい、だから駅南に改札口を設け、道路も通すと言い、線路の下を掘って通路をつくっている。22億円の金を町民からぶんどっている。町長、町議、町職員たちはガラパゴス村から出て外界で生活したことのない者ばかりで自分達が旧人類だということをまったく知らず、高給さえもらってれば歯車作業(システム通りに動く)でもなんでもやるのである。

 ここで商売を始めると絶対に失敗するという点では、折り紙つきの町である。一ヶ月前にこの町のメインストリートというべき旧商店街の交差点にから揚げ屋が開店したが、ほとんどの通行人はそこに客がはいっているのをみたことがなく、閉店のカウントダウンが始まっている。二十年前には(寿屋)という大手スーパーがあったが十年ともたなかった。不良品を返品しに持っていくと、わたしに免じてゆるしてください、と店員は頭を下げ、公私の区別が出来ないのであった。ボッタクリ・スナックもあります。一万円札や五千円札を出さないようにしてください。出してしまうと、(大盤振る舞い!)とママが言ってお釣りを返さないことがあります。

 さて、今年も残り少なくなりましたが、来年もこのガラパゴス村で生活し、住民と役場の実態調査をつづけますのでよろしくお願いします。

差別心よりアートの視点。

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日記
執筆 : 
nakamura 2014-12-20 5:16

 わたしは心臓のバイパス手術をし、身障者の認定の申請をし、(身障者の会)にも加入しています。同時に数年前から障害者への視点が変わってきました。同情とか蔑視ではなく一つの個性、キャラとして見、接するのです。社会福祉の充実や人権擁護活動により障害者を差別的に見る者も少なくなりました。昔、社会福祉制度がない頃は障害者達は家の中に閉じ込められたり、路上で物乞いをしたり、見世物小屋で自分を晒して金を得、生活していましたが今はそんなことはありません。

 奇形顔の女の人にも出会いました。誰もいないのに空に向かって笑う若者、飛び跳ねるようにして歩く男、などさまざまなレア(希少)な人と知り合いになりました。車椅子にのった人などはすでに一般的になってしまったので希少性はありません。希少性の中にこそ芸術やアートの種は潜んでるわけですからわたしは宝の山に出合ったようなものです。奇形顔の女の人は強烈な効果をわたしに与えています。その印象、イメージからさまざまな文章が生まれ、絵へのイメージも膨らんでいます。

 自分もふくめてたくさんの障害者、いろんな障害者が登場する作品はまだありませんが、すべての登場人物が障害者である作品を書いてみたいものです。

お医者さんごっこをしてた頃。

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日記
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nakamura 2014-12-14 19:00

 老人は歳をとり、未来が短くなってくる。逆に過去が長くなってくる。過去の精神的財産を食べながら余命を過ごしていく。そんな実感が湧いてきた。その中に(お医者さんごっこ)という宝があったことを思い出した。この言葉を知っている団塊世代も数が減っていってるわけだから、レア(希少性)を持つことになる。

 あの頃、小学校に通い始める前の時代のことであった。当時、住んでいた家は5,6軒の家に囲まれ、同世代の子供達がいた。親は仕事にでかけていない。ぼくたち、近所友達は集まってパッチンやビー玉遊び、釘うち、駒回しなどをして遊んだ。雨の日などは相手の家に遊びに行った。鬼ごっこをして、押入れに隠れた。日頃親しい女の子と二人で押入れに入り、いつの間にか抱き合っていたりした。どこでおぼえたのかわからないが、たぶん父母の性交現場を見たにちがいないが女の子のパンツを脱がせ、自分もパンツを脱いで性交のまねごとをしたのだ。女の子の胸や性器をいじったりした。

 それを(お医者さんごっこ)と言って、時々相手を変えてやったことがあった。今では考えられないことだが、乱交にちかいことまでやった記憶がある。夢の中ででも良いからもう一度やってみたい。

時間はぼくの育ての親。

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日記
執筆 : 
nakamura 2014-12-13 9:56

 午前四時に目が覚めた。布団から起き上がって、石油ストーブに点火し、パソコンを立ち上げ、小説の続きを打ち始めた。一時間ほどで厭き、また布団の中に潜り込んだ。眠れそうで眠れず、布団の中から出、壁の掛け時計を見上げた。いつものようにコツコツと時を打ち、秒針はいつもの速度で回っている。

 午前七時であった。

 どうしたんだ?これから一日をどう過ごすんだ?土曜日だから株式市場は休みだし、カラオケ会もカラオケ教室も休みだし、曇り空の下で野菜に肥料をやる気にもならない、町営の銭湯に行くのもおっくうだ。こんな部屋にこもってるのもうんざりだ。どうするんだ?

 おまえは時間というヤツだよな。生まれてから一秒も休まずおれといっしょに過ごし、また監視もしてたんだよな。まだおれに付きまとってるのか?いい加減こんなおれから離れ、オサラバしても良いんじゃないか?

 そういうおまえは昨日計画していた今日の予定をすっかり忘れ、忘れていることさえ気づかないじゃないか?午前七時にいつものコースを一時間半ほど散歩して、十時に文房具屋に行って画用紙と鉛筆を買い、帰宅して昼食を食べ、十二時半に家を出て、一時から絵画教室に行き、入会手続きをしてデッサンに取り組む予定じゃないか。

 わたしは厚地のカッパを着て、外に出て散歩し、この原稿を思いついて書いた。さて、画用紙と鉛筆を買いに出かけようか。

 朝、目覚めてもなにをするのかわからなくなった時、布団の中に入ったままになった時、時間はわたしから離別し、わたしは時間を失う。そうだ、時間はわたしの育ての親であった。産まれた時からわたしに付き添い、片時も目を離さず、勉強にがんばり、恋をし、泣き、笑い、働き、そして最後は死を見守ってくれるのである、壁の掛け時計のように。

猥褻感は資本主義が産んだもの。

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日記
執筆 : 
nakamura 2014-12-8 10:38

 5年ほど前、博多の焼き鳥屋で仕事仲間と呑んでいたことがあります。酔っぱらって良い機嫌になって、トイレに行こうと立ち上がった時、隣の席にいた若い女が話しかけてきました。(さっきから聞いていると厭らしいエッチな話ばかりしてますね。不愉快だからこんな所では止めてください)と言うのです。わたしは唖然として言葉が出ず、(そんな話をしてどこが悪いのか!そんな話をするためにココに来てるんじゃないか!)と普通であれば言い返すのですがトラブルになって、NHKという会社の名前が出るのを恐れて黙っていました。

 そこで考えるのです。わたしが若い頃は酔っぱらった時には必ず女の話をし、それが当たり前だったのです。どんなふうにしてくどいて落とした(自分のものにする)とか何人の女とやったとかそれは賑やかなものでした。ところが近頃では草食系だとかセックスをしないカップルなどが増え、上記のようなことが起こるのです。

 猥褻とは何か?いつから発生したのかを考えました。若い頃に読んだフーコーの(性の歴史)のページを開いてみました。資本主意の発達から猥褻の観念が国家権力によって作られた、と書いてあり目からウロコが落ちました。やはりそうであった。日本文学においても性を取り上げ、問題にするのは近代文学からです。男女の関係を取り上げたのは中世からありますが、大らかな視点からであってエロイとか官能的という視点はありません。

 国家権力がタブー視し、規制したのです。刑法の中の(猥褻物陳列罪)なんかが良い例です。

 なぜでしょうか?今もしそのことを問えば、みっともなくて人に迷惑を与えるから、と答えるでしょう。繁殖に大事な性器がみっともないのでしょうか?なぜみっともないものとしてみるようになったのか?麻薬がなぜいけないの?と問えば健康に悪いからと答えるでしょう。詭弁なのです。性や麻薬使用に自由を与えると国民が」働かなくなり、資本主義(一生懸命働くことがモットー)に反するからです。権力が(セックスはいけないこと)と規制したがためにそれを破ることの危機感・快感が猥褻感、官能を産むことになり、皮肉な結果になっています。ただ、性産業など資本主義の一環をになうものにはOKを出します。酒やタバコなどの場合にはそのために殺人事件に発展することはありませんが、性の場合にはそれがありえる恐い深さがあるのです。性の世界も性行為そのものや色気、チラリズムなどが商品化され、資本主義の食い物にされていくばかりで、真面目に取り上げることはありません。

 一婦一夫制度はなぜあるのでしょうか?一夫多妻になると課税対象が減り、一婦一夫制度のほうがたくさんの税金がとれるからです。すべての判断は資本主義・民主主義に沿ってるものなのかどうかで判断されます。

ロボットに人格を与える日。

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日記
執筆 : 
nakamura 2014-12-8 7:13

 人工知能が発達しすぎるとロボットが人間にとって変わる、というパーキンス博士のニュースを読んで考えました。日常生活で聞きたいことがあって会社に電話を入れると、これは自動応答システムです、と言ってくる。番号を入れて用件を絞っていくと人工言語で答えてくる、そんな時代になっている。

 地球の放射能汚染や大気汚染、土壌汚染などが進み続けても人間は資本主義による欲望誘導に勝てないことははっきりしている。破滅に向かって繁栄していくだけである。そこで環境汚染の中で生き残るのはロボットしかない。創造主は人間のDNAを環境汚染に耐えるものに変えていく、あるいは新人類を発生させるなどの方法を考えてるだろうが、ロボットに地球の管理権をあたえることも視野にいれているにちがいない。

 すでに介護ロボットや工場の製造ロボットなどは実現している。ネネルギーはバッテリーで良いのだから、ロボットに太陽光発電や原子力発電のやりかたをプログラミングし、彼らの食料源の確保をさせる。自分で発電工場の設置をさせたり、従来のものを活用するマニュアルをかれらに入力する。人格権を与え、取引も売買も出来るようにする。大変なように思えるがそのシステムが完成すればあとはむずかしくない。次にロボットがロボットを製造・生産するシステムをロボットに考えさせ、実行させる。ロボット人口の数も適切にコントロールさせる。

 気宇壮大な話であるが日常生活を見回せばじょじょに進行していることがわかる。

政治家とは合法的詐欺師である。

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日記
執筆 : 
nakamura 2014-12-3 8:26

 衆議院が解散して、総選挙の日が近づいている。候補者たちは美辞麗句を並べ、具体性、責任のない公約をしゃべり、マスコミはその様子をテレビの画面に出してこの体制をあおっている。特にNHKは公共放送の使命を放棄して自社番組の宣伝、料理番組、スポーツ番組、観光番組に精を出し、政治や思想の分野は放棄している。候補者達が公約を並べ立てるとき、実行できなかったらどんな責任を取るかなんて言う者は一人もいないし、具体的な数値を出す候補者も少ない。これでは言いっぱなしであり、見世物にしか過ぎないではないか?そんな連中に高い税金を出して食わしてやり、政治交付金としてお小遣いまで出していて自由に使わせているという事実はどこかの国の独裁政権と同じではないか?独裁政権の場合であれば人民を食わせきらなければクーデターが起こって独裁者は殺されるわけだが、民主主義は他国に介入して(人道支援)ー(侵略)をしては良いが、それ以外の暴力はいけないという。

 まさに詐欺師の論理であり、罪を着せられることの無い(合法的詐欺師)なのです。いっそのこと独裁政治に変えて自由に政治をやらせ、責任を取らせるほうがはっきりして良いのではないかと考えたりする。

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