ブログ - 20201231のエントリ
サラリーマンではないので、仕事納めより,年納めのほうがふさわしい。
午前六時半、布団の中から庭を見ても、夜闇が居座っている。七時になれば明るむことがわかっていたが、今日は大みそか、年納めの日である。起き出して、昨日作った松竹梅のお飾り、その数を数えると三十九本であった。これが今年、最後であると思い、今年の後半に入って、稼がせてもらったことを感謝した。
ポンコツ車に乗ると、不安がよぎった。積雪、暴風の天気予報が出て、総理大臣も、正月過ぎまで外出、を控えるように訴えていたのである。それに、軽のポンコツ車は走行距離が十万を超えていて、タイミングベルトを交換しないとエンジンが壊れると警告されていたのである。費用は五万円かかるという。十一万キロまでは大丈夫と、言う友人がいて安心したが、いつ壊れるかわからない車を運転するのは、自分の命もあの世にいっしょに持って行かれるのではないか?と、いつも決死の覚悟、をしてしまう。
出荷先のスーパーマーケットは二駅先にある。道路は空いていて、小雪がぱらつく程度であったが、ワイパーのゴムは擦り切れていて、回しても水滴が残り、視界は悪い。ヘッドライトに照らされて、雪が舞い、フロントガラスに擦り寄る。
十五分ほどで店に着き、車を入れた。マスクをし、名札を胸に付け、届出用紙に名前と時間を書き、三十九枚の値札をプリンターから出した。裏口の通路は台車を押す従業員が行き来していて、店内は混雑していた。日に四千人ほどの客が入る店である。
産直コーナーに行って、カゴを取り出し、お飾りに三十九枚の値札を張って、入れた。
帰りに、馴染みの係員の女と出会い、今年はお飾りが売れて良かった、と自分がいうと、私も昨日買おうと思って行ったけど、売り切れだった、良かったですね、とこたえ、来年もよろしくお願します、と言うと、来年、またお会いしましょう、悪いけど、夕方には半額の札を張ります、と言い、(良いですよ。良い正月を迎えてください)(ありがとう)と笑顔を見せた。