ブログ - 20201202のエントリ
昨日はスーパー・マーケットで、買い物かごの整理のバイトをしてきた。16時から19時までで、週に二日であるが、それでも店の一員として働いたことになる。モール式のスーパーなので、本屋さん、靴屋さん、洋服屋さん、カラオケ店、雑貨店などがあって、商店街を集めたような雰囲気があり、日に数千人の来客がある。
お客さんの顔やおしゃべり、服装などを見るのも楽しく、いらっしゃいませ、といえば、今日は、と返してくれることもある。子供連れの場合は子供の顔を見るのも楽しく、一時はコロナで沈んでいた大人の顔も新年を前にしてだいぶ明るんできて、売り場には新年のお飾りも並べ始められている。
やっと歩き始めるようになった幼児たちは棚のクッキーを珍し気に触ったり、飛び跳ねたり、かくれんぼをしたり大喜びで、大人たちも食べ物を手にすることを楽しみ、帰宅後に食べることに夢を膨らませているのがわかる。ここに人間の生活がある。
帰宅して、夕食を終え、布団に入っていると、ラジオからニュースが流れて来た。経済開発機構・OECDが来年の末にはコロナは終息し、世界のGNPは伸び、景気は持ち直すであろうと予測していた。日本や中国、韓国のGNPの予想値を具体的に出していた。
これは一見いいことのように聞こえるが違うジャンルを、はずしている。食料自給率はどうなのか?森林破壊の数値はどうなのか?炭酸ガス排出量はどうなのか?など、GNP以上に大事な数値である。わたしたちはこれまで、(指標の罠)にどれだけはまりだまされてきたか?歩き始めた幼児から小学校に入るにつれて、成績の数字、偏差値、いや、それ以外、日常生活において入り込んだ数値に振り回されてきた。・・その挙句がコロナであった。
昨日、あれから、買い物かごの整理をしていると、帰りがけの親子連れが目の前を歩いていた。二人の幼児はわたしの顔を振り向いて見ながら、ばいばい、と手を振り、アイスクリームの棒を握ったまま、走って玄関に行ったが、この張り切った表情は、数値には出ないものなのである。
指標の数値を見る時には、ちがう分野のことの考えなければならない。