ブログ - 20160327のエントリ
今、国家や和食、文化、工芸、電気製品などの分野で日本は世界的に見直されてきている。アメリカとの戦争で大敗し、何百万人の戦死者を犠牲にした日本はすべての分野において自己否定をしてきたが、経済復興をし、戦後70年にしてやっと自己回復を始めた。一民族、一言語、孤島という環境はまさにガラパゴス国家である。孤立は家元制に見られるように自己培養を育て、純粋さを生んだ。先日、公開講座でベルギー人留学生が次のように言った。ー相撲の世界では一つの相撲部屋に外人は一人しか入れません、これは差別です、と。わたしは初めて耳にした話しに驚き、返事が出来なかった。多くの日本人はこのことを知らないし、マスコミも報道しない。
わたしはカラオケ教室に通っている。2ヶ月おきくらいに各教室の発表会があり、誘い合って140人くらいがステージで歌うが教室の先生との関係によって参加できない生徒が出る。先生どうしの関係が悪い場合には生徒も参加してはいけないのである。
お茶、生け花、日本舞踊、古武道の世界においては世襲制が強く、閉鎖的である。外人は師匠にはなれない。この事実は良い悪いのレベルではなく、逆に純粋培養というレアな効果を生んできたのである。グローバリニズムはガラパゴス国の国境を取り払っていきながら、フラット(平面)社会を作るのだが、また新たな段差、落差が重力の法則によって出来上がるのである。