ブログ - 201703のエントリ
昨日は障害者のカラオけ練習会に行ってきました。入会して三年になり、皆と親しくなり、世間話もまじえて歌い、独居老人にとっては金お掛からない良い場です。
ある老人がスーパーに買い物に行ったら、竹の子が一本千円で出ていた、と話し、驚きました。先日我が家の竹の子山に行ってみると50本ほどもイノシシに掘られていました。残った一本を持ち帰り、湯がいて食べました。硬い根が張り巡り放棄したものをおすそ分けしてもらったのです。竹の子山の持ち主は皆不作の上にイノシシにやられています。昔はこんなことは無かったのですが、イノシシ達も食べるものがなく、環境破壊の犠牲になっているのです。
春になって山歩きしても春の匂いがありません。桜は先咲き、鳥もちらほら鳴いていますが、姫榊の芳しい匂いが近頃はなくなり、川にも魚影がすっかり消えました。
(沈黙の春)を感じます。
竹の子が一本千円ならまだしも、野菜が育たなくなったらどうなるのでしょうか?
わたしは今、不思議な時代に生きている。人が社会や政治、人を評価する時、その人の青春時代が基準になるから、私の考え方が納得できない人もいるであろうが、言葉が次々に変えられていることにわたしは気づく。
不思議なことはたくさんあるが先ず、言葉である。実態は金権主義で、議員に立候補するだけで供託金と言う金が必要で、立候補するのにさらに金が必要で金持ちでなければ政治家になれないのに民主主義と言い、あたかも(民)が主であるように装っている。異議を唱えれば(あなたは民主主義を否定するのですか?)と責められる。
花粉症が流行り、多くの人がマスクを被って歩き、職場でも被っている。異様な光景なのであるが、花粉のせいだから仕方なと言う。実は大気汚染が原因なのである。私たちが利便性、資本主義の根幹である快適さを求めた結果、それによる環境破壊が原因であるが、大気汚染病とも環境破壊病、公害とは言わない。(地球温暖化)とは書くが、環境破壊という言葉は消え始めている。言葉の美形化で事実を隠蔽していていながらマスコミもそれを指摘しない。
先日は新聞に(農薬、除草剤)と分けて書いていたが、どちらも農薬なのであるが(除草剤)と書くことでさも害のないようにイメージを作っている。本来は、利権と書くべきものを票田と書き、賄賂を利益供与と書く。異性の違いは消せないのに、男女共同参画社会と言う。
美形化の習慣が世界全体に広がった時、この地球は美形病に犯されて死に絶えているであろう。
近頃、物忘れが多くなってきた。昨日は産直店に行った。八重椿が売れ残っていたから人にプレゼントしようと考えた。包装紙を買おうとして、レジに行き、財布を出そうとして、忘れて来たことに気づいた。先ほどは、毎日飲んでる薬を机の上に用意したが、飲んだかどうか記憶がない。机の上になかったから飲んだことが分かった。
障害者のカラオケ練習会に認知症の老婆が毎週、来る。歌いもせずに黙って座ってることが多い。歌うことを勧めると、時々、歌い、音程は間違っていない。彼女は二十年前から妄想癖が始まり、家の屋根裏に泥棒が住み着いていて、焼酎や味噌や米などを持ち去り、屋根裏ですき焼きを作って食べてると言い始めた。まわりがそんなことはありえない、と言っても聞かず、電動ミシン、炊飯器などを自分が居ないときに泥棒が勝手に使う、と言ってカラオケ会に持参していた。カラオケ会の部屋や車のカギをなくしたり、紛失行為はいつもあった。
近頃は電動ミシンも炊飯器も持ってこなくなった。どうしたの?持ってこないと泥棒に使われるよ、言うと、そんなのが居るはずはないじゃない、と言い返すようになった。これで正気に戻ったようである。物忘れも大事なことである。人生の中で良いことばかりならまだしも、悪い思い出をいつまでも抱えていることはウツになる。嫌なことはゴミ箱に捨て、良い思い出ばかりを残して笑顔で終えたいものだ。
10日ほど前、アクサ生命の女勧誘員が訪れて来た。事前に、コールセンターから商品の説明に行く、と言う電話があり、わたしも解約を考えていたので、家の中に入れた。解約と掛け捨ての新規契約を告げると、昨年の5月に年払いをしてるので差額分が返金になると、彼女は言い、コールセンターでは返金しないと言っていたけど、と言ったが返金すると言った。数万円の金であるが嬉しくなった。掛け捨て保険の契約をし、解約書の件でコールセンターに電話を入れると、返金はしないと言う。不思議に思って勧誘員のケイタイに電話を入れるが、出ない。土曜日だったので休日だったのかと考えていた。
月曜日に勧誘員から電話がかかってきた。返金しないと言っている、と言うと、自分の勉強不足でした、と謝った。所長と電話を変わった。2010年に保険法という法律が出来て、返金するようになったがあなたの契約はその前であるから返金できないという。では今年の四月までを払ってるのだから、解約しても四月までは契約は有効なのかと尋ねると、無効であると言う。これでわたしは頭に来た。詐欺と同じではないか?取るだけ取って後は知らない、ということだ。不当利得返還請求で訴えようかと考えたが、返さなくて良い判例があると彼は言った。
もう少し良心的な会社であれば違う形で償いをするのだが、その会社は電話で謝罪するだけであった。こんなトラブルは以前にもあったはずだから会社としてどのようにするのか?と問うと、女勧誘員に研修を受けさせると言う。
いろんな組織がいろんなトラブルを起こし、以前働いていた時、わたしも何度も起こした。そして、隠そうとした。それは罰せられるからである。始末書を書かされ、会社に反抗的な態度を見せれば始末書を証拠にして解雇に持っていこうとする。アクサ生命にも先ほどの返金トラブルは何度もあったはずである。隠したのであろうから、同じことを起こし、会社の信用問題にまでなるかもしれない。社員のミスの報告を評価し、社員全員が共有化すればトラブルも減るにちがいないが、今の社会体制でそれが出来るであろうか?ここで人工知能の出番になるかもしれない。