ブログ - 201602のエントリ

重力の法則が生む階級制度。

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日記
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nakamura 2016-2-26 6:00

 宇宙空間に人間が投げ出されると、数十秒以内に死んでしまう。血液が流れなくなり、心臓も打たなくなり、肺も呼吸を止める。地球上でそれらが作動しているのは地球にモーメント(回転力)があるからであり、それが重力、磁力を生んでいるのである。また、重力、磁力は動植物の生命活動の源につながってもいる。呼吸数、脈数、音の速度、時間の数など見回せばたくさんある。呼吸数は一分間にだいたい12回あるいは15回だし、脈拍は一分間にほぼ60回だし、音の速度は一秒間の360メートルだし、一年間は365日、一時間は60分、一分は60秒など3の倍数である。人類は宇宙船を作ったりしてみたが、結局、地球以外ではのの周期が狂い、生きることは出来ない。

 人間の社会活動も生命活動の一つであり、重力、磁力の作用を受けている。ピラミッド型の階級制度もそうであり、垂直型の構造は決して水平型にはなりえない。なぜなら、下層は重力の法則に従って重くなり、重量の配分は上に行くにしたがって少なくならねば立ってることが出来ないからである。

 天皇、皇族は完全な世襲制であり、政治家、官僚、医者、大企業経営者一族、権威者などもそれに準じている。金と権威がなければ一流大学には入れず、その派閥が政治家、企業、教授、芸能など社会活動のほとんどの分野を支配している。封建的民主制度であるが、学校では民主主義は自由な活動が出来ると教えている。

 上層部に位置する階級は少数派であり、軽い。下層部にいる階級は多数派であり、重い。少数派が多数派を搾取という制度が普遍的に出来上がるのだ。逆はありえない。共産主義の理論はこの点で成立しえないのである。

 古代世界からこの制度(重力の法則)はつづいていて、世界の構造は実質的には変わらないのである。部族制、王制、貴族制、封建制、民主制などどれを見ても、世界の政治制度、生物界の食物連鎖をみても少数の強者が多数の弱者も食べる構造になっている。弱い生物ほどその連鎖を予想して多くの子を産むようになっている。

 

涙が洗う心。

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日記
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nakamura 2016-2-26 4:40

 二日前、わたしは一人で泣いてしまいました。ある女友達との電話で、いつものように長話になったのです。彼女は子供も孫もたくさんいる老女ですが、四十年前に彼女の夫の愛人であった女が末期ガンにかかり、大手術をするので見舞いに行くというのです。愛人であった女も七十歳を過ぎ、スナックのママをしていましたが生活に困って生活保護をもらうようになり、入院してもパジャマを買う金がないので友達女は見舞金を兼ねてそのお金を出して上げるというのです。

 女友達は何ヶ月前には次のように言っていたのです。四十年前に夫に愛人が出来て、殺してやりたいくらい憎かったと。退社後の夫を夫の母親といっしょに尾行したり、女の住む借家の近所にテープレコーダーを持って聞き込み調査をしたり、彼女は精神的に参って睡眠薬自殺まではかったと言っていました。

 興信所にも調査を頼んでいました。(今、旦那は女と喫茶店にいます。突入しますか?)と電話があり、喫茶店に飛び込みました。夫と女は向き合って座っていましたが、女の椅子の隣に夫の背広が置いてあるのを見て、逆上しました。夫が立ち上がった時、女が着せてあげる、と想像し夫婦みたいな関係を読んだのです。

 (こんなところで何をしてるの!)

 叫ぶとまわりの客は驚いて見ました。

 (わたしにもコーヒーを持ってきてください!)

 とボーイに叫び、女の隣に座ると夫も女も唖然としていました。

 二人は詫びましたが、関係は17年間も続きました。当時、女は飲み屋をやっていました。女友達は夫の調査も兼ねて飲み屋に通い、親しくなってしまいました。百万円の金を貸してやりました。

 その女が肝臓がんからすい臓がんに転移し、死ぬ運命にありました。すい臓がんにかかると治る見込みはなく、数ヶ月以内に死にます。

 女友達は見舞いに行ってどんな気持になったのか電話して聞きたかったのですが、聞かれることも辛いと思って、電話をかけませんでした。思い出すたびにわたしは一人で泣きました。

 見舞いに行く前日に女友達の亭主が夢枕に立ったと言っていました。巻物みたいな物を持って、見舞いに行ってくれ、と読み上げと言うのです。愛人関係であった時に、(拝み屋さん)に占ってもらうと、昔は愛人が妻であり、友達女が愛人であったと言ったそうです。

 実はわたしの父もこんな男でした。飲み屋で女を作り、金の使い込みをして、母は苦しみました。わたしも女好きですが、そこまでは出来ませんでしたが、女友達、その夫、愛人、私は因縁のめぐり合わせみたいのを感じます。

 だから、涙が出るのです。

 

サーバー・セックスに誘われて。

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日記
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nakamura 2016-2-16 8:18

 昨日の午前五時半頃、わたしのスカイプにアメリカからメッセージが入っていました。スカイプに入ることを許可すると、タンク・トップからはみだしそうな豊満乳房を見せた若い女の写真が笑っていました。外人からのメッセージは何件かありましたが、こんなのは初めてなのでおどろきました。

 実はその日の夕方にスカイプを開いていたのです。(わたしは68歳の日本人男性です)と送ると(Cool!)と言う返事が返ってきて、picsなどとどこかで耳にしたけどわからない英語が出てきて、英和辞典で調べてもわかりません。和英辞典を引いたりしながらやり取りをしていると、わたしとサーバー・セックスをしない?と言ってきたので驚き、興奮しました。わたしはセックスは好きですが、初めてのアメリカ女とどんなふうにしてするのか?わからないし、サーバー・セックスというのも知らなかったのです。危険を感じて、少し時間を下さい、これから夕食を食べますから、と送ってその言葉をネットで調べました。パソコンで直接話しながら、カメラで互いの顔や性器をみながら擬似セックスをすることがわかりました。

 なるほどと理解しながら、サーバー攻撃という言葉を思い出し、サーバーという言葉に怖いイメージも持っていました。それにしてもおかしいのです。彼女はマイアミに住んでいて、24歳で学校に通ってると返信していました。それにしても午前五時半にメッセージを送っていながら、また夕方にも送ってくるのです。わたしが、これから夕食を食べるから待ってくれ、と送っても無視して送ってくるのです。不審感を持ちました。そのうちエロ動画を送ってきて、パソコンに入り込んで悪さをするに違いない、と考え、放置しました。

 ネットで調べるとサーバー・セックスにはまっている者もいると書いてあるので、わたしもパソコンにカメラとマイクをつけて試してみるかもしれません。

酸素と水素が恋愛し、水になる。

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日記
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nakamura 2016-2-10 8:43

 こんなタイトルを書くと、若者を洗脳しないでください、また変わり者がしゃべってる、などと言う声が聞こえそうですが、よく考えると当たり前のことを言ってるに過ぎません。どうして人間はいつまでも(心)という観念を捨てきれないのか不思議なのです。わたしの顔を女が見ると、厳しい、エロイ、すけべったらしい、色っぽいと色んな反応があります。それは彼女らの持っている元素と私の元素が反発するのか、結合したいのかにかかってるのです。H(水素)とO(酸素)は結合(恋愛)しやすいので水ーH2Oがたくさん出来るのです。結合しやすい元素は多くの元素と結合するので、(女にもてる)のです。元素の世界はどの相手とも自由に結合が出来るので一夫一婦制ではなく、多重婚なのです。

 このように考えると、精神障害で悩んでいる人は脳の複雑な構造は手術すべきなのです。複雑すぎて出来ないのでしょうが、(心)を精神科医が持ち出してはいけません。わたしの心臓にバイパス手術をする時に、執刀医が(修繕します)と言ったのは的を得ています。

 昨日、カラオケ・ボックスに行って、歌ったら、心にしみわたる良い声ですね、と機械が応えてくれました。そのうち、わたしはこの機械を家の中に入れ、妻にする日が来るかもしれません。

導火美女(どうかびおんな)ー歌謡詩

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日記
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nakamura 2016-2-10 6:52

          

                導火美女(どうかびおんな)

           

 

 

           襟元つまむ あの女(こ)の指は

           地雷をかくす 導火線

           女児のような うつむき笑みは

           淋しがり屋の チヤホヤ好み

           孫の手引いて 再婚告げて

           年初めにゃあ 名前を変える 大見栄切った

 

           死んだ亭主に 両手を合わせ

           拝む姿は けなげなものさ

           だけど心は ままならねえ

           地雷の華が うづいてばかり

           見返り笑みに ぞっと魅かれえ

           やはりおまえは 火花散らした 導火女

 

           襟足引いて 男目浴びて

           花魁(おいらん)気取り 銀天街を

           祇園祭りの そぞろ歩きに

           ナンパ男が すり寄りゃあーあ

           今日の浮名は 導火美女

           地雷の先が 裾引きながら 流し目送る

            

危険な思想。

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日記
執筆 : 
nakamura 2016-2-5 5:51

 ある飲み会の席で,隣り合った青年と話しこんでしまった。(レア仲間)をスマホで開いて見せ、物理学的に人間、社会、世界の動きを捉えるといういつもの考え方を話したのであったが、中村さんは一人の人とばかり話し込んでいる、と言われ、一つ隣の女から、この男性は、何でも人の言うことを聞く人だから、(洗脳)しないで下さい!と言われた。わたしは驚いた。怒ったのではない。(レア仲間)が(当然、わたしも含めて)宗教、あるいは危険思想としてとらえられていることに驚いたのだ。ここに書いてるブログにはばらつきがあるが、閲覧者数を見ると、日に二百人(68歳の大学新入生)、百人、というのが何件かあり、こんな内容がそんなに読まれるのか?と不思議に思っていた。(幻冬舎)に手紙を出し、レア文庫、というシリーズで取り上げたらどうかと伝えたが、当社では原稿の持ち込みはしておりません、と丁寧な返事が返ってきた。真意はわからないがあまりたいしたことを書いてはいない、と考えた。それで良い。評判になって多数派の側に組み込まれることは歓迎しない。あくまで少数派に位置することがわたしの姿勢である。

 ある男はこう言った。日本は言論が自由な国だから、あんなことを書けるが、中国ならあんたは銃殺されてるよ、と。余命を考えてる身であるから、(見事な死に様)は望むところである。

心で踊る。

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日記
執筆 : 
nakamura 2016-2-5 5:12

 先月の1月31日は記念すべき日になった。岡垣町のサンリーアイのステージで(お岩木山)を歌ったにすぎないのだが、わたしは自分の心を歌ったと思った。カラオケ教室の発表会であり、他のカラオケ会も参加して総勢130人が歌った。

 その日が来るまでいろいろ考えた。どんな姿勢で臨み、どんな歌い方をすべきか?観客席に座ったわたしは他人の歌を聴きながら、表情、手の動きなどを観察した。結論がでた。

 楽屋裏では音響係や案内者、出場者などがごったがえしていた。わたしは舞台に立った。散歩や百姓仕事で腰を痛めていたので歩き方に不安定さを覚えた。きちんと歌おうと言うことに気を囚われてはいけない。声を張り上げてはいけない、などを思い返した。マイクを左手に握ると、右手を軽く持ち上げ曲に合わせて体を軽く揺すった。頭上を見上げ、遠くを見た。観客席はライトが消され、暗闇になっていてまったく見えない。

 山よ、山よ、お岩木やまよ、

 優しく声を出し、笑顔を出した。山と観客席に話しかけるようにゆっくり歌い、その調子に乗り、良い気分で歌った。後で誉められた。

 声を踊らせる、と言う言葉がある。

 歌手は(声で踊る役者である)、引いたり押したり回したり震えさせたり裏声を出したりコブシをきかせサビをだしたり、自由自在に振舞って(心)を歌うのである。

 

権力者はなくならない、交代するだけだ。

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日記
執筆 : 
nakamura 2016-2-5 4:52

 篠田正浩監督が(無頼漢)の中で吐かせた言葉である。仲代達也さんはこの映画の中では打って変わって、江戸時代の遊び人を飄々とした演技で演じている。彼は演技の幅が広く82歳の今でも映画や舞台に立ち、(無名塾)を開いて後身を育てている。見上げた方である。映画も時代考証が素晴らしく、当時の芝居の世界を丁寧に描き、ボロ長屋の部屋にも浮世絵を大きく描き出し、それだけでも酔わされ、素晴らしい。

 主人公は花魁に惚れ、いっしょに生活するが、大塩平八郎を中心とする反乱に加担する。水野忠邦の粛清政治で庶民の生活が苦しくなり、花火の打ち上げも禁止になる。川原乞食(芸人)や非人達が騒ぎ出し、大塩平八郎の乱を起こすが、あっというまに潰され、主人公は花魁との生活の邪魔になる母親を何度も殺そうとする。主人公に背負われて川に投げ捨てられようとする母は、言う。

 (何度でも殺してごらん、何度でも生き返ってやるから)

 この台詞と(権力者はなくならない、交代するだけだ)と言う台詞で篠田監督は自分の言葉を吐いた。構造主義における(構造そのものが権力である)と言う真理に通じている。

 昨日は小倉の昭和館で(無頼漢)(大菩薩峠)を観た。どちらとも仲代達也さんの選んだ主演の映画である。(大菩薩峠)はわたしが東京で遊学中に観た映画の中でもっとも衝撃を与えたものであった。中里介山が日本が太平洋戦争に突入する時代に書いたものであり、戦争の動乱、惨劇を如実に現した傑作である。原作者、岡本喜八監督、仲代達也という個性があのような映画を仕上げたことにすごく興味を抱いていた。あのような傑作が賞をとらなかったことが不思議でならない。大菩薩峠で老いた巡礼者が祠の仏を拝んでいる、その背後から理由も無く、机竜之介は切り殺す。そこから因果関係が絡み合った修羅場が延々と繰り広げられ、殺戮が終りなく続けられる。わたしは実父の従軍体験、酒と女に狂った一生と重ね合わせてしまい、涙した。

 竜之介は妻のお浜を切り殺す。

 その時、お浜は両手を合わせて竜之介に言う。

 (どうぞ、切り殺してください、あなたが望むなら。あなたに殺されても悔いはありません、愛していますから)

 日本文化、日本美と言うべきか、この台詞を書いた橋本忍さんに脱帽するだけである。

 死ぬも生きるの勝手にせい!と竜之介は妻に向かって言うが、それは勤務していた高校で一億円もの金を酒と女に使い込んだ実父の人生と重なる。虚無的な顔をしていたのをわたしは憶えている。

 竜之介は武家屋敷の中で会った女が切り殺した巡礼の娘だとわかる。巡礼者の鈴の音が聞こえ、すだれや襖に映ったその影が現れる。それに怯え、刀で狂ったように切り回す、その顔の大写しで映画は終る。因果の連鎖である。

 わたしは東京でのあの青春時代、学生運動が暴れまわったあの時代、空手同好会で殺されそうになったあの時の自分の姿を机竜之介のニヒリズムで書いてみたい。

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