ブログ - 20150627のエントリ
68歳になって人生を振り返ってみることがある。何が宝物であったかがわかってくるし、それとの出会いもふとしたタイミングであったことがわかる。
5、6歳の頃に近所の女の子供たちとお医者さんごっこをし、性に目覚めた。その宝物の素晴らしさをこれまで味わってきた。世の中には性の素晴らしさを知らない者も関心のない人もいるがわたしは恵まれていた。食べ物の美味しさ、タバコの美味さ、酒の味も知った。文学の世界を知り、思想・政治の面白さも知った。自分を含めて人間への好奇心、自然界の神秘、有難さを知った。
67歳で、歌謡の世界を知った。これはすごいことであった。飲む、打つ、買う、を止めろことになった私だが、いつでもどこでもその歌を口ずさむことが出来、その世界の主人公になれるのである。祈ることが出来るのである。歌謡の世界との出会いは普通の人間関係の中でふとしたきっかけであった。動き回っていろんな人と出会い、話を交えることが多くのチャンスを産むことになる。
カラオケ教室の来月の課題曲は小金沢昇司さんの(黄昏ララバイ)(兄弟挽歌)であるが、わたしは歌いながらその世界が心の中に酒のようにタバコのように性感のように沁み込む。恋人以上の宝物である。まだ、数千人の恋人がわたしの訪れを待っている。
昨日の基礎物理学講座で(磁場)ということを習った。以前から私は磁場という言葉、その理論に興味を持ち、小説でも(磁場)というタイトルの作品を書いたことがあったので、その講義に目を覚まされた。地球の内部は鉄を多く含み、地球自体が磁石である。方位計で針が指すのは地球のS極、N極に針が引き付けられているからである。人間も磁極を持ち、その社会も磁場を持っていて、磁力に左右されている。引き付けあい、反発しあい、反応なしなどいろんな状況が発生する。男女の関係も磁力線によるものであろう。
教授はこんなことを言った。地球の北極、南極は十万年間隔で逆転する。恐竜が絶滅したのはその異変による氷河期の発生にある。ということは十万年後には、一度、地球上の生物が人類も含め、絶滅するということである。地球全体が初期化され、新しく出発することになるのであろう、と私は考える。
もう一つの発見。
磁石をいくら細かく切断しても、S極、N極の性質を消すことは出来ない。ここでわたしは人間社会、国家、集団の内部構造・秩序も消したり変えたりは出来ない、と結論づけた。外部に対してもそうであり、相似形になっているに過ぎない。
基礎物理学講座を聴くことで、自分の考えの再確認、新しい発見が出来ている。