ブログ - 20150606のエントリ
昨日、福岡教育大学の公開講座・基礎物理学の講習を受けた。講義は(熱と温度)の章に入り、(エントロピーの法則)が出てきたので、興味が湧いた。日頃、目に付いていた法則だったが、物理学という分野できちんと講義を受けると基本的な考えがわかり、うれししかった。(分子の運動はなるべく乱雑になる方向に一方的に進む事実)とテキストには書いてあった。そこで、こんな例を出していた。袋の中に10円硬貨をたくさん入れておいてかき混ぜる。床の上に全部ばらまいてみる。裏面になった硬貨と表面になった硬貨の割合はほとんど同じになる。何回繰り返してみても同じ割合である。その法則から日頃、疑問に想っていたことの謎が解けた。世界の人口における男女の割合、世界最高気温と最低気温の数値のほぼ同一性、世界で一番高い山の高さと一番深い海溝の深さの数値、世界全地域における平和と戦争・紛争の割合、金持ちと貧乏人,幸福と不幸、暑さと寒さの割合などすべての現象はこの硬貨の法則に当てはまる。反転対称形でもある。それらは対立していると人間は判断するが反対向けにすれば同じということで、割合の平衡状態が変わることも無い、ということである。蟻は働き者だというイメージがあるが、その二割は働かない、そのことを書いた本が出ていた。働かないニ割りを住みかから追い出してみる。すると、働き者だった蟻の二割が働かなくなったのだ。真理は一般常識を否定する。真面目だ、ナマケモノだ、金持ちだ貧乏だ、健康だ、不健康だなどという良い悪いの位置づけは誰かが決めている俗論にすぎない。