ブログ - 20150614のエントリ
基礎物理学で、熱力学の第二法則を学んだ。物体の場合だが、熱は高温の物から低温の物へと移動し、その逆は有り得ない、という法則である。私は(不可逆性)という言葉に哲学を感じた。人間の進化は不可逆的ではないか?と考え、自分なりに洞察してみた。胎内において単細胞から魚、両生類、爬虫類、哺乳類と進化し、人間の子供となって出産するわけだが、その逆はありえない。同時に、人間は自然破壊を発展させつづけるであろうから、それを阻止するために出産出来ないようになり、次の生物が地球の頂点に立つであろう。
進化、という言葉は良い事だと言う先入観があって誤解を産みやすいし、人間を高等動物だという言葉も差別的である。虫にも食われず、人間にも食われない雑草、病気にもかからない彼らが何故、下等なのであろうか?虫や人間に食われないような臭いを出し、味も悪く、硬すぎることで彼らは生存を守っている。肥料も要らず、舗装道路のわずかな隙間から顔を出し、栽培される野菜以上に大きくなる。凄い生命力である。踏まれても抜かれても次から次へと芽を出し、年に三度も草刈をしないと伸び放題になってしまう。わたしの畑では農薬はいっさい使わないためにゴボウ、ニンジン、キャベツなどの種を撒いても虫に食われ、雑草が凄まじい勢いで伸びている。大根とトウモロコシだけが芽を出して成長し、ジャガイモは収穫期に入っているが自然破壊、食物連鎖の中断が起こり、野菜作りが出来なくなっている。この流れは自然界から食べ物を取れなくなるという結論を予期させる。
進化ではなく、退化に遡って逆行するほうが生き残る可能性があるのではないか?