ブログ - 20140327のエントリ
(言語が人類を狂わせたから、こんな世の中になった)と言った友人がいた。
(それはそうだな)とわたしは考え、言葉を手品のように操る者達が世間で踊り、にぎわい、名をあげ、金をもうけ、権威さえ身につけている実体を思い返した。あげくには原発安全神話をでっち上げ、人類滅亡の危機さえ産みみ出しながら自己および組織の検証もせず、懺悔もせずにのうのうと生きながらえている。スタッフ細胞のヤラセ事件は早めに偽造が発覚したから良かったものの間違って治療薬でも出来たら、また大変なことになった。この種の事件は次から次へとマスコミをにぎわせ、消えていき、また出てくる。(出物腫れ物ところかまわず)ということである。
(コンピューターはデジタル言語を使ってあれだけのことを表現している。日常の言葉をデジタル化して使えば虚偽や詭弁、ごまかし、オベッカもなくなり数式、化学式のように正確になり世の中の狂いもなくなる)
彼は言った。
この男は頭が良いな!とわたしは驚き、自分がデジタル言語の意味さえじゅうぶんに理解していないことを知った。彼が英語や微積分の方程式が入った紙をみせてくれたがよくわからなかった。
あれから10年後、彼の言葉が間違っていたことがわかった。
方程式や化学式に間違いはない、そのことは確かである。
だがそれも言語と同じ記号であり、ツールであり、何の目的で使うかによって虚偽にも詭弁にも偽装にもなる。言語を手品のように使える連中はそのことを知っていて自由自在に使っている。例えば老人の窃盗事件が増えていて、年毎の数字をグラフに現わす。それは事実であり、説得力があり、ひどい増え方だな、こんなに悪い爺さんたちがいるのだなと見た者は思う。ところが他方では老人人口はその増加に比例して増えているのであり、この事実を平行して出さないから(悪い老人)が多い、というテーマの意図は成功することになる。警察官や公務員、NHK職員の不祥事・犯罪の発生もそうである。以前も同じくらい発生していたのだが組織が隠蔽していたにすぎない。情報公開法との絡みもあって公表せざるを得なくなったのである。警察官が前科者の情報を(警備会社を作った)友人に出し、見返りに身内を雇ってもらっていた例などわたしは知っている。
数式、方程式、化学式が言語より正確なことはわかる。だからこの世の真理をはっきりさせ、数式に現わしてすべての事例をそれに照らし合わせて判断すれば良い。人間は自然と共生しなければいきていけない、自然を模倣するしかない、という真理である。
宗教みたいじゃないか?と思われるでしょうが宗教と審理は一つになるべきなのです。