ブログ - 20140324のエントリ
結論から言えば、(封建主義体制と民主主義体制)の構図はどちらも支配と被支配の関係であり、その構図は同じでなのです。今の体制は主権在民を主張していますが、実際は主権在官であり、封建的民主主義というべきです。封建主義体制はムチ(武力・暴力)とアメ(利益供与ー大名たちは石をもらい年貢の取立て権をもらう、代官所の役人・使用人は給料をもらう、宗教関係者は利権をもらうなど)を手段としていましたが、民主主義体制はアメ(人権・福祉・社会保障・補助金支給、自由な金儲けなど)とムチ(刑法を犯すと逮捕され刑務所行きや死刑が待っている)で国民を支配し、多数の票をとって政権を維持し、搾取しているということなのです。その体制は維持するために自然破壊と地球崩壊を担保にし、全人類をまきこんでいるるという点では現代文明とも癒着していてもっとも恐い政治システムになっています。
わたしは岡垣町議会を傍聴し、開発反対運動に関わってみてはっきりわかりました。ある男が、(人をムチで叩いて働かせるより金をやったほうが楽で効果的である)といった言葉が真実味を帯びてきた。さらに次の出来事がありました。開発反対運動に加わっていたある人がある区(町内で50もある)の区長になり、そのことで彼に頼んだ人がいました。議会の傍聴に参加してこの町の政治を知ってください、と町民に声をかけてくださいと、言ったのです。それに対して彼はこうこたえたのです。、それは声をかけて良いのかどうかを前の区長に尋ねてからにします、と。町役場に気をつかったのです。傍聴の誘いは町報にも載っているのにです。区長の年収は70万円ほどで彼は区長になりたい人がいなのでなったわけだが、その金が貴重な生活費になる人であれば、封建主義体制の年貢の一部を支給してもらうことで有難いことになります。役人の指示に従いますが彼は生活に余裕のある人なのです。
介護施設を開こうとしている人がいました。利用者から一万五千円の金をもらうと国から補助金が出て15万円になるということです。その人は言いました。町役場の福祉課が介護施設の出先機関になっていて認可業務がからんでいるので、町の職員には強いことが言えないと。
まさに、封建主義体制と民主主義体制は同じ構図なのです。
学生の頃、丸山真男の(現代政治の思想と行動)を読みましたが、今でもその内容と思想を思い出します。戦後まもなく出版されたこの本が戦後ならびに70年後の今の時代を予言していたことに驚きを禁じえません。