ブログ - 20120328のエントリ
近頃、自分の青春時代を思い返すことがあります。体力の老化と今の時代の脆弱さがかさなりあって、1970年代の青春は今の数倍のパワーがあったことがわかります。時代にも自分自身にもありました。大学闘争の激化、と同時に新宿駅前広場に髪を長く伸ばし髭をはやした若者達がたむろし、座り込みぼんやりしていたりしていました。それが風俗になり、めずらしくもなかったのです。
ヤフーで検索するとフーテンについて、(仕事も学業もせず、ふらふらしてる人のこと)とでていまが、これは少し偏見が入っていると思います。確かに社会人からみればそのようにみえるでしょう。フーテンの生き方やファッションはアメリカのヒッピーから入ってきたものですが、日本人は外見をまね、熱しやすく冷めやすい民族といわれるようにヒッピーのように哲学・思想にまで深めなかったのは残念です。ヒッピーについては、(自然への回帰を主張し、伝統・制度などの既成の価値観にしばられた社会生活を否定する青年集団)と出ています。
今はニートやヒキコモリという形で発生していますが、社会から疎外された若者という点では共通しています。フーテンのもいくつかのタイプがありましたが、わたしが求めるタイプは次のものです。路上に座り込んで半眼を伏せ、目の前に自分の書いた詩集を値段をつけて置いている。一種の禅の坊さん、あるいは兼好法師のような人です。
わたしがパソコンの前に座って毎日ブログを打っているのもそれに近いものです。よくあれだけ書くことがあるな、と言われますが毎日毎日外に出るといろんな刺激を受け自分自身が(化学反応)を起こすのです。