ブログ - 20120321のエントリ

逆もまた真なり

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2012-3-21 13:43

私は飛び込み訪問の仕事をしています。20年ちかく、アパート、マンション、戸建ての家、下宿といきなりドアを叩き、さまざまな人と出会ってきました。貴重な体験をし、お金になって生活も出来たわけですが、近頃はノックしても返事をしない人が増え,悩んでいます。オート・ロックのマンションだとモニター画面で訪問者の顔を見て、無言のままです。まるで(空気を相手に仕事をしている)気持ちになることがあります。外国でこんなケースがあるだろうか?日本人独特のものだろうか?などと考えることがありました。悪質なセールスが多いから警戒しているという住人がいましたが、なぜ返事くらいしないのかと私は不信感をつのらせていました。

次男が高校を出て、進学しました。アパートを借り、不動産屋で諸手続きをし、生活用品をワゴン車で運び、入居しました。

部屋の中で荷物を解きながら、次男に言いました。「公共料金の手続きも終わったから、お前はここで生活ができる」というと「ありがとう」と彼はこたえました。そこで私は一呼吸おいて口を開きました。「ドアのピンポンを鳴らして人がやってくるが、まず、誰ですか?と声をかけろ。不動産屋さんの場合だってあるからな」「うん」「だけどな知らない人であったら返事をするな。うまいことを言って金を取ろうとするのが多いんだ。お父さんの仕事は公共料金だから、もう手続きはおわっている」私は言って少し考え込みました。

そこでピンポンの音が大きく鳴りました。こんなに響くのかとびっくりして「はい!」と叫んでドアに行きました。ドアを開けると老婆が立っていて、家主だと名乗り、わたしは「息子をよろしくお願いします」といいました。自分が逆の立場に立ったことがわかりました。

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