ブログ - 20120322のエントリ
10年ほど前に集金先のおばあさんからこんな話を聞きました。彼女は30歳も年上の男性と結婚したために、先立たれ、女手ひとつで娘を育てることになったのです。旅館の仲居さんをしながら、住み込みで働いたのですが、4歳の娘が彼女の言うことをなかなか聞かずにグズっていました。
それを同じ仕事仲間の女性に話すと、(言うことをきかないから子供なのよ)といわれたのです。
私にはこの言葉が今も頭の中に残っていて、その言葉は真実を言い当てていると考えます。
親の気持ちがわからないから子供であり、子供の気持ちがわからないから親なのです。
男の立場がわからないから女であり、女の気持ちがわからないから男なのです。
国民の気持ちがわからないから政治家であり、政治家の気持ちがわからないから国民なのです。
相手の気持ちや立場がわかった時、親子、男女、政治家、国民の区別はなくなり、言葉さえちがうものにかわっていくでしょう。
暑さがあるから寒さがあり、寒さがあるから暑さがあるのです。暖かい時期、男と女が融和しあう時期、子供と親が共感しあう、国民と政治家が理解しあう時期はほんの短い期間しかありません。
そんなふうにとらえると意外に理解しあえるのではないかと考えました。
新聞、テレビの報道で東北大地震、ガレキ処理の引き受けを拒否する自治体がふえているという。おかしな話と同時におかしな報道のしかたである。あれだけ(東北ガンバレ)(日本ガンバレ)をキャンペーンにしながらこの変転ぶりはなんであろうか?ガレキ処理引き受けに賛成の住民がいるのになぜその報道をしないのだろうか?何故、ガレキ処理引き受けに反対運動をするのだろうか?放射能汚染のないことがはっきりしないのが理由であるが、東北大震災を人間存在の問題としてとらえるなら引き受けるべきではないか。
ここに私は日本人の無責任性を感じる。自分さえ良ければ良い、正論ばかり言うな、難しい話はするな、まあなんとかやっていこうじゃないか、こんな言葉をさんざん聞かされてきた。南京虐殺はなかった、アジアへの侵略ではなく欧米の支配から救おうとしたのだ、などと戦争の責任をまだ取らない者がいて、それはこのガレキ処理の問題とリンクしている。
ガレキ処理を引き受けようじゃありませんか!
東北大震災は明明と電灯をともし、エアコンを使って快適さを味わってきた我々が原因だったのじゃないか!