ブログ - 20111110のエントリ

マイ・ダーリンと言われた日、呼ばれる日

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2011-11-10 22:11

23年1月、3月と狭心症の治療のため、入院しました。40年ぶりの入院だったので、病気のことよりも病院じたいに興味が湧きました。濃い化粧の女の人達が動きまわっていて、・・店に入ったみたいで病室も明るく、刺激的でした。1月は一ヶ月間すごして風船治療をしてもらい、3月はカテーテル治療をしてもらいましたが、あと2本問題のある血管があるということでした。患者さんとの人生談義も面白く、看護婦さんたちとの雑談も面白く、病院生活が楽しく、退院するのがいやになりました。

 カテーテル治療を終えて手術室から出た時はベットに寝たままで看護婦さんが病室まで搬送してくれ、着くと看護婦さんたちがわたしを取り囲んでくれ、VIP並みのお迎えでした。その中で私をマイ・ダーリンと呼んでくれた看護婦さんがいて夜の巡回の時、私のベットのそばに立って、寝ている私の手を握ってくれ、(こんなときなんて言ったらいいのかなあ?)って聞くと(マイ・ハニーっていうのよ)と言われそう返しました。うれしかったです。

退院の日の朝、彼女は夜勤勤務で疲れ、(お腹がすいた)っていうので(あなた憔悴した顔してるからボクの車で送ってあげようか?)って聞くと、(明日はおばあちゃんちに用事があるけん)とこたえ、(どうせまた病院にくるやろう?)って言う言葉を残し、手を握って別れたのです。

その言葉は私の病状を予期しての言葉なのか期待感なのか思い迷いますが、もしかしたら顧客としての言葉かもしれません。(マイ・ダーリン)と呼ばれる日を心の底で待っている自分がわかるのです。