ブログ - 20240715のエントリ
この言葉は有名な物理学者であるアインシュタインが、量子力学の考えに反対して放った有名な言葉である。量子力学はシュレディンガーの猫のたとえ話にあるように二者択一的な考えを否定している。毒ガスの出る箱に閉じ込められた猫は、今、生きているか?死んでいるか?と問われて死んでもいるし生きてもいると答えるのである。だが、既存の物理学はすべてを因果関係でとらえるのでそんな考え方はしない。量子力学は生と死の区分けをしていないのではなく、その両者が重なり合っていて、一方が現れるか現れないのか?と違いでしかないと言ってる。
神はサイコロを振らない、という言葉はすべては因果関係通りに進み、神のいうことをきかない人間は結果として罰を受けるといい、神を信じろといっている。
だが、すべての事象が因果関係の通りに進んでいれば、すべてに予測が立ち、地震も戦争も経済破綻も殺人も起こらないはずではないか?だが現実は秩序と因果関係の構造が壊れ、地震が起こり、戦争はなくならず、経済破綻が起こっている。因果関係の(破れ)である。自然現象にも恐竜はなぜ絶滅したのか?のように謎が多く、隕石がいつ落ちてくるのかもわかりはしない。
けっきょく、神はサイコロをふるしかないのである。