ブログ - 202307のエントリ

男でもあり女でもある

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日記
執筆 : 
nakamura 2023-7-30 20:13

  自分は小学校に入る前、父や母の部屋に入ってあらさがしをするのが楽しみであった。高校の教員を務める父の部屋の、引き出しの中からエロ雑誌を発見し、黒い陰毛を見せた裸女の白黒写真を見て、興奮したものであった。母の部屋の引き出しからは乾いたゴム状のものが出てきて、幼いながらそれが避妊具(ペッサリー)であることを知ったのであった。また、婦人公論と言う雑誌があって、そこには性行為について詳しく書かれていて、夢中になって勉強したものであった。

 母の引き出しの中に口紅を発見し、口に塗って自分の顔を鏡で見たこともある。女みたいですごくかわいかった。小学校に入る頃には男と女の生理がわかり、夜中になると家を出て近所の若夫婦の部屋を覗き込んだりするようになった。友達からは、女みたいだ、といわれ、高校では女と呼ぶ者もいた。

 オカマと呼ばれる世界があることもわかってきたが、積極的に参加しようとは思わず、女にだけ執着していた。

 今の時代、LBGTという言葉があらわれ、性について過敏になり、男女のトイレの仕組みをどうするか?が論議され,その法案まで作られ始めている。性差についてのおうようさがまったくなくなり、デジタル的な解釈しか出来なくなっている。すごく住みにくく、言葉のだすのにもすごく慎重でなければならなくなった。

 量子力学の学者・シュレディンガーの言葉を思い起こしてみたい。毒ガスの出る箱に閉じ込められた猫は死んでいるか?生きているか?を問われて、生きてもいるし死んでもいるとこたえたのであるが、物理学者がどちらともつかない言葉を出したこと自体が驚きである。

 物事は白か黒か?ではなく、白でもあり黒でもある、それは灰色とものではないという分野があっても良いし、無ければこの世の動きや人間心理なんて説明できはしない。北海道・ススキノの殺人事件であっても加害者も被害者も、どちらも加害者であり被害者なのである。

ススキの殺人事件ー2

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日記
執筆 : 
nakamura 2023-7-30 8:40

  修容疑者と警察側はこの暑さの中で、知能戦を繰り広げているに違いない。修容疑者は娘が殺人容疑で逮捕されたとしても彼女が精神障がい者である、つまり心神耗弱者であることを理由に不起訴になり、刑を免れることを想定しており、娘も自分が多重人格であり、ちがう人格が行為に走らせたと言っているのである。逮捕後のストーリーをあらかじめ組み立てていたのであろう。修容疑者が殺人の共謀共同正犯として刑を受けたとしても初犯であり、直接手を下していないから執行猶予になるであろう。そして、事件が世間からさめ始めた頃に出所し、社会復帰をすることも考えているるに違いない。

 でもなぜ、首を切り落とし、自宅の浴室に保管するkとになったのであろうか?

 娘が被害者に襲われ、動画にとられたことが情報の中に混じっているが、娘のプライバシーがからんで事実は伏せられている。

 被害者は憎しみではなく、口封じのために殺されたのではないか?世間に絶対知られてはいけないことを娘の口から知り、修容疑者はそれを封じるために殺人を意図したのではないか?

 被害者は女装趣味があって、化粧や服装も女装していたというが、これは女装が趣味だというのではない。異性の下着や服を身に付けることで相手とセックスをし、相手と一つになる快感を得ているのである。。女性にもその趣味はある。

 それに娘は被害者から襲われたと言っているが、逆に好意ももっていたにちがいない。だから、ホテルに行き、殺し、殺すことで自分の物にした。そして、三週間近くも浴室に置いて、同居したのにちがいない。この事件をいろんな角度から想像してみると、まさに事実は小説より奇なり、で想像力を膨らませてくれる。

ススキノ殺人事件

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日記
執筆 : 
nakamura 2023-7-26 8:39

  札幌のラブホテルで、男が首を切り落とされて殺された事件を興味深くみているが、興味がつきない。同時に自分がホラー小説を書き上げ、完成まじかになっていることも創作意欲を刺激している。この暑い夏の日々にぞーっとするようなスリルを与えてくれる事件であり、人間と同時に自分の深層心理をも解剖してもらっている。

 父、母、娘の共謀しての事件だとわかってきたが、まだまだ謎は多く残っている。首を切り落とした娘は殺された男と深い関係にあった。一緒になりたかったが相手には妻子がおり、それが出来ない。やむなく衝動的に男を殺してその顔を自宅に保管し、同棲を始めるつもりであったに違いない。殺された男の所持品、衣類は取り上げていたので身元がわからないはずだと考えていたが、殺された家族が警察に捜査願を出し、身元不明の死体と照合しあったのであろう。クーラーボックスが女の家の玄関に何個も置かれているのはなぜか?それはオトコの顔が腐っていくので骸骨になるまで入れかえるつもりであったのか?だが、それなら冷蔵庫に入れた方がよかったのではないか?などとそんな事を考えた。

 これは死体愛好というより、フェティシズムである。ヒッチコックの(サイコ)には母親をミイラにして、会話を交える息子が登場するし、日本の阿部定事件では男性器を切り取って持っていた女が登場し、これは実際にあった事件なのである。

 フェティシズムは珍しいものではないか、男の顔を家に置いていっしょに生活する、そこまでする女はめったにいない。

 さて、自分の小説は夫婦仲の破綻した生活を題材にしているが、この事件にヒントを得て、夫が洗濯機を開いて妻の下着に興味を寄せる場面を登場させてはどうか?下着趣味は男だけではなく、女にも平等にあるのである。

 心だけではなく、物質の引力をテーマにしたいのである。

生成AIが人格を持つ日

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日記
執筆 : 
nakamura 2023-7-14 7:07

  ほとんど毎朝、奇妙な夢を見るがそれは奇妙なのではなく、すごく現実感を帯びている。NHK営業部のロビーに自分は座っているが、どこかおかしいのである。その頃、週に一度出局していたがいつもは営業部の大部屋の中であった。ところがそこは部屋の外で、自分の手には業績進捗表もなければ集金人個人の業績グラフもなく、自分ががなぜそこにいるのかもわからないのである。すでに十年前に退職しているのにその記憶がまったくなかった。さて、集金の仕事はどこから回ろうかな?と考えながら、契約者リストも契約書も持っていないし、担当地域は福岡市であることしかわからない。同僚が顔を見せてもいいはずなのにいつまでも見えない。・・何かの間違いではないか?

 と考えついた頃、眼が覚め、部屋の外の庭が明るんでいることがわかる。

 近頃、生成AIのことで、その取扱いについての法律が制定されそうである。この変化に驚くと同時に世の中がどうなるのか?自分がまったく取り残されていくのではないか?という恐怖が生じてしまうが、頭の悪い自分ながら考えて見なければならなくなった。

 いまのところ、人間ほどの能力はもてないと考えていたが、パソコンでの数字のすごい処理能力や記憶力などすでに人の力を追い抜いてしまっている。彼に営業推進部を担当させることができる。成績のいい集金人の仕事のやり方、労働時間、または地域性などから理想的な作業法を考え出させ、実行させればいいのである。

 会社はすでにそれくらいのことには手を付けているであろう。

 すると彼はNHK職員なのであるし、その位置は変わることも消えることもなくなる。重要な仕事なのである。

 ここで話は跳ぶが、キリスト教の禁断の木の実の部分になる。その逸話にあるようにAIが神の禁じていた木の実を食べ、自分の自由な意志や考え方を持ったとしたらどうなるであろうか?AIの生存権を主張してくるであろうし、職業選択の自由なども主張し、はては結婚の権利も持ち出し、人間そっくりになってしまうのではないか?

 そんなことは考えすぎだと考えていたら、時代は勝手に進んでしまうのである。

 スタンリー・、キュウブリックの映画(2001年宇宙の旅)におけるように、AI・ハルを殺すしかなくなるのではないか?

 

草地における動的平衡

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日記
執筆 : 
nakamura 2023-7-9 7:31

  200坪の空き地の管理をまかされていて、年に三度は草刈りをする。三日前に、今年初めての草刈りをし、三分の二ほど刈り終え、今年も全部刈れるという自信がついた。平地なので刈りやすいいが、草は二メートルも伸びていてまわり四軒の家の迷惑になっていた。特にセイダカアダチソウなどは草地を軍団みたいに占領しており、そのうちその誰かが役場に苦情の電話を入れると案じてもいたのであった。

 晴れたり曇ったりの梅雨の天候なので、雨が降り出すと、草刈り機を車に積んで家とを二度も往復した。十分も刈ると、少ない日陰を見つけて座り、ペットボトルの水を二本分飲んだ。ツナギの作業服は汗まみれになり、水はおいしかった。

  どの草地もそうであるが、きれいに刈り終えたとしても二か月も建てば元どおりの草地に復元するのである。なんのために草刈りをするのかわからなくなってしまう。草の種は土の中に無限に隠れているので草刈りの意味はあまりない。冬になればすべての草は枯れてしまうのであるから。

 人にとっては迷惑な草であるが、酸素を出し炭酸ガスを吸って自然環境を維持してくれている。草がなくなれば自然・地球は崩壊してしまうのである。自然の復元力であり、生命の復元力である。だが、除草剤をかけて草を退治する者がいるし、メーカーは害はないあるいは低農薬だといって売ろうとしている。

 動的平衡の観点からみれば動的平衡の状態とは復元する前の準備期間みたいなものである。波の打ち寄せみたいに押したり引いたりをしながら動いているように見えながら、実は上下運動を繰り返しているにすぎない。

 人間社会もそうである。

 古代からみて今は立派な民主主義がうまれたようにみえながら、実質は古代と変わらず権力者を頂点にするピラミッド型でしかない。欧米の民主主義もロシアの独裁帝国主義も中味は同じである。それが緩やかなのか?急角度なのかのちがいでしかない。

 この世は動的平衡を繰り返しながら、上下運動を繰り返しているにすぎない。

動的平衡は変化の必須条件

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日記
執筆 : 
nakamura 2023-7-8 8:17

  動的平衡という言葉は、およそ15年前に福岡伸一氏の本を読んで感動したのであるが、今になってそれが一つの哲学であり、いろんな分野に適用できると考えるようになった。わかりやすく言えばこんなことである。人間の体は左右対称形で重量においても左右が同じである。そうでなければふらついてまっすぐ歩くことも走ることも出来ない。人間以外の動物もとうぜんそうであるし、植物であってもまっすぐ立つことができないし、真っすぐ立てなければ養分や水分の補給が偏ってしまい、成長の維持ができなくなる。

 福岡氏は動的平衡を生命体に限定してるようであるが、生命体に限らず、動きのある物質世界においても同様なのである。車や惑星であっても、左右が同じ重量でなければ走ったり回転したりできない。

 物理学では静電誘導という現象を学ぶが、エボナイト棒の両端を擦れば+と−の電気が発生し、それは等量なのである。エバナイト棒を輪切りにしても同じ量である。

 宗教の世界もそうである。神を持ち出す条件としてサタンがいるし、サタンと神のエネルギーは等しく時にどちらかが勝つこともあるがどちらとも消えはしない。二項対立による平衡が事物の存在の必須条件になる。

  人間世界もそうである。ウクライナ戦争の根幹は米ソの対立である。独裁国家・サタンと民主人権国家の二項対立であり、その力量はいまのところ、等しくて平衡状態をたもっているようだが、それは一方が勝ち、他方が負ける嵐の前の静けさなのである。平衡が破れれば、しばらく平衡状態がつづき、次の対立分野に入っていく。それは、正、反、合の弁証法でもある。

 人間の感情の世界もそうである。愛したり、憎んだりしながら、人間関係は変化し、水の流れはたえずして同じ流れにあらず、である。同じ状態がいつまでもつづくことはありえない。悪い状態は良い状態になり、悪い状態は良い状態になるのであるから、悲観することはない。

 アリの世界では3割が働かないと言われているがそれは非常時の時の余裕であり、戦争にでもなれば働くようになる。人間界においても三割は働いていないが、それも非常時の時のクッションである。

 動的平衡の哲学を使えばほとんどの現象は理解出来そうである。

 

白髪を乱した老女

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日記
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nakamura 2023-7-4 8:21

  家の裏口から入ると日産・サファリが体に錆をまとい、フォッグランプをとびださせて、居座っていた。まるで野戦から戻って来たばかりだというように、その家の主人のような顔で番をしていた。

 お弁当ですよ、お弁当をもって来ました!

 大声を張り上げて、不審者ではないことを告げた。

 砂利が敷かれ、ポットにも花らしきものが植えられ、小さな庭は庭らしさをまだ保っていた。

 裏口のドアを叩き、また叫ぶ。返事はなく、キッチンの窓、サッシ戸は硬く締められたままである。

 もう一度ドアを叩いて叫ぶ。

 トイレの小窓が開けられることを知っているのでそこに目を向ける。一年前、そのあたりにスリップが三枚寝ていたことがあった。、ピンク、青、赤とそれぞれの色が砂利の上に体を広げていた。

 小窓に気配が開き、そこから白髪を振り乱した老女が、それでも笑顔で現れて、手を伸ばしてきた。笑顔があるのは食べ物が来たことの嬉しさであろう。顔色は白く、汚れていた。

 ありがとうございます。

 老女は言って弁当を狭い隙間からひきあげ、小窓を閉める。

 バインダーの紙に代筆でサインをし、金は後日振り込まれる。

 ところが先週配達で訪れた時、いつまでも返事がなかった。キッチン、引き戸の窓を叩いても返事がなく、玄関の入口は廃木が重ねられていて、入れない。

 配達を担当している社協に電話を入れ、そこから電話をしてもらった。すると、老女は電話に出て、立ち上がれなくなって動けない、と応えた。

 社協の所長が家に訪れ、入院させたのであった。

 配達先は十二軒ほどであるが、その家を通るたびに車を停めて、中を覗いた。

 サファリの車体の下から美しい花が顔をのぞかせていた。百合の一種でアマクリナと言う名前であることを知った。赤紫の色で花弁を大きく広げ、この世の主だと言わんばかりであった。主が入院したことを知っているのか知らぬのか?の偉容であった。

 

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