ブログ - 20200806のエントリ

磁石には霊魂がある。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2020-8-6 8:55

  小説(場)は(磁場)に変えて、書いている。半ばまで進んだが、理論武装の男を登場させ、ラストに持って行こうとして筆が止まった。ツマと非接触システムの生活の中で、家庭内離婚を続けていた老男が家出をし、シングルマザーの女の隣部屋に住み始めるが、元の非接触システムの中に戻る、という流れである。作品は、理論武装の男にそのテーマを説明させるやり方で書いて、納得できなかった。読者がいれば不満であろう。筆が止まってる間、ある老男のことが思い出され、かれを登場させ、日常的な心理をからめて、磁場が物理的に元に戻る、ということで決定した。

 その老男は女に狂って借金を繰り返し、自己破産をし、主人公が棲み始めたアパートの住人であった。作品の主人公と親しくなり、非接触システムの生活をきいて、心を打たれ、女の扱い方を教えてやることになる。よりを戻すように働きかける。

 磁力に関する本を読んだ。その中で、古代ギリシャの哲学者・ターレスが、磁石には霊魂がある、と話していたことがかいてあり、やったあ!と思った。自分の夢は古代のように、哲学と科学が一つであった世界を書くことであったので、磁場というタイトルとテーマがうまくはまったと考えたのである。

 今、世間は右を向いても左を見ても、コロナにうちひしがれた者ばかりである。自分の生活はどうなるのか?夫婦関係がおかしくなった、という愚痴ばかりで、すっかり元気を失ってしまった。そこで、こんな小説を書いている老男がいる。

 不幸が強ければ強いほど、素晴らしい作品になることがある。

 そうなれば、コロナも歓迎である。

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