ブログ - 20180717のエントリ

野菜が草に戻る時。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2018-7-17 4:31

  わたしの菜園はヤブガラシなどの草に埋もれていて、菜園と呼ぶには恥ずかしいほどである。今は七百坪の敷地から勢いよくはみ出した木の枝を切ったり、小道が通れないほど埋まった草を刈ったり、秋野菜の耕作をしたり、めちゃくちゃに忙しい。

 チップ農法に取り組み始めて一年になるが野菜の出来具合は惨憺たるものである。チップの発酵効果が出ず、ジャガイモは小さい上に半数はどに酢が入り、堅くて食べれない。玉ねぎは全く成長せず全滅、トマト、ナス、インゲン豆、長ネギ、サツマイモ、ニラはまあまあの出来具合、ピーマン、しし唐、ゴーヤは肥料不足で小指サイズの実を付けてなんとか姿を保っている。我が家族は荒っぽい自分を親に持ったがために惨めな姿になっている。トウモロコシ、スイカ、瓜なども植えるつもりであったがカラスに食われることは間違いないので止めた。他の人の菜園は化学肥料がたっぷり、農薬がたっぷりで、元気よく育っているが少し気を抜くと自分の畑と同じになってしまう。そこが農薬を使うので害虫や病原菌はそこを避けて我が庭にやってくるようである。わたしは絶対に農薬を使わないつもりであるが、農薬入りの野菜を買って食べてることは使っていることと同じことになってしまう。

 野菜作りがすごく難しくなっているし、サンマ、ウナギなどの魚類も店頭から姿を消し、絶滅危惧種が増えている。魚の体内から大量のプラスチック粉末が見つかったという報道もあり、人類滅亡の予感は現実のものとなりつつある。

 先日、友達がニラをもらいに来たので、あげると、彼はそのまま少しかじってみた。硬い、と言った。昨日、自分がマーマーバー豆腐を作ってそのの中に入れてみると、かみ砕けないほど硬くなっていた。ニラはヤブガラシの中に埋もれるようにして繁っている。たがいに競争しながら生きている。ニラは人に食べられることで末永く生き延びる道を選び、美味しくて柔らかい味を出していたのであるが、ヤブガラシとの競争に負けまいとして自分の役目を忘れ、野生の姿に戻ったのであろう。カリフラワー、ブロッコリー、キャベツなども硬くなってしまっている。

 野菜と雑草は役割分担して生きているが、このままだと野菜は大事に育てないと雑草に戻りそうな予感がする。

 

 

 

 

 

 

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