ブログ - 20161210のエントリ
この句を先ほど作ってみて、独断であるが俳句の世界がわかったような気になった。この句になる前は、(蔓一本湖面に伸びし冬の暮れ)であったが、異質な(年の暮れ)を入れることによって、違う楽器が共感する広がりと無常観が表現出来たと思う。次回に句会でどんな評価を受けるかわからないが、俳句の世界も芸術と同じで意外なニュアンスで響き合わせるかどうかで評価される。あるいは誰もが表現出来ない言葉を重ね合わせることが出来るかどうかである。
今日の(俳句の会)で(良)の評価をうけましたが、(蔓一本湖面に垂れし年の暮れ)より(年の暮れ湖面に垂れし蔓一本)にしたほうが良い、と言われ書き直しました。他人の目の方が鋭いですね。
前掲のブログの続きになるが、太古の日本では男女が結びつくと同居するのではなく、男が女の住まいに通っていたのである。(夜這いーよばあい)の風習はその時、男が女の名前を呼んで訪れたことを告げた(呼び合う)ことから言葉になったのだ。一夫一婦制で同居するようになったのはそれ以降のことである。
草食系、男女共同参画社会、性同一障害、グループ・ホームなど性の多様化複雑化する現代において一夫一婦制で同居すると言うルールは時代にあわないし、それを習慣として受け入れることが難しくなっている。結婚制度自体が見直されなければならない。
ある夫婦は家庭内離婚・家庭内別居の生活をしている。夫は妻との離婚を望んでいるがツマは出ていかず、夫の行動を絶えず監視している。不倫でもすれば離婚時の有利な資料になるからである。伝達必要事項は紙に書いて食卓テーブルの上に置いている。ツマ彼女の部屋に外鍵・内鍵を付け、外出の際は必ず、施錠し、生活費は夫の金を使っている。もちろん、セックスはない。
こんな状態なのに別れるには離婚を裁判所に提訴しなければならないし、離婚して姓が変わるだけでも丸一日の書類手続きが必要なのである。
知人から聞いたこんな話。
A子は50歳で美人であり、気性が激しい。保険の外交員をしており、自分の生活費は自分で稼いでいる。派手好きでカラオケやスナックで飲んで騒ぐのが好き。息子は19歳の大学生。夫は金貸しをしていてバブルの頃に大儲けして、豪邸に住んでいるが、今は貸金業への規制が入り、収入は少なくなった。彼はA子に自分の使う光熱費や石鹸、シャンプーの金を出すように請求した。大喧嘩になり、(貴様!撃ち殺して、スコップで土に埋めてやるぞ!)と息子のいる前で叫んだ。最初わたしは夫が叫んだのだと思っていたら、A子が叫んだのであった。
それで離婚した。
A子には再婚相手がすでにいたが、結婚はしない。アパート住まいをして、男が通ってくるようにしている。男は二回離婚していて、二回目の妻はうつ病になり、入院して、彼の両親の願いで離婚した。男はかなりの完全主義者で金持ちである。趣味は神社仏閣を見て回ることで、カラオケを歌うとド音痴。食材でも必ず激安店に行くが、A子は激安店は中国、韓国製が多いからと言って信用しておらず行かない。男はA子が外交員をして仕事柄他の男と飲食をすることを嫌い、主婦業に専念することを望んでいる。A子は仕事を続け、男からの経済的援助は受けず、自立していたい。
A子はアパート住まいを始めたが、A子と男が今後どうなるかわからない。破綻の可能性しかないと、わたしは思う。三者に共通しているのは異種を受け入れず、排除する性格だと言うことだ。誰しもそれは持っているが、先日の人権の話の中にあったように、異種は観察し、納得できる部分は納得し、自分に取り込むしかない。人権の講演時に話したアメリカ人が日本の言葉や生活習慣が異なると考えて拒否すれば彼は生きていけなかっただろうし、母国に引き上げるしかなかったはずだ。
彼は3年間で当用漢字をマスターし、すっかり日本通になり、今では大学教授にまでなり、テレビにも出演して、タレント並みである。」