ブログ - 20151026のエントリ

留学生たちとの対話。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2015-10-26 9:57

 10月24日は楽しく充実した、思い出の日になった。秋晴れの中を、講座(日本事情B)のための見学・考察をふまえて、福岡教育大学の留学生たちと4時間にもわたるウオーキングをし、水城駅から太宰府天満宮まで休憩なしに歩き、おしゃべりをした。相手は何人か変わったが、ベルギー人・男子留学生との話は興味をひいた。彼は部活で空手をやっており、私も学生時代にやっていたので、(押忍ー忍びながら押すーオス)の精神や日本の武道は礼に始まって礼に終るなど話した。ヨーロッパでは人と会った時に頭を下げることはないし、目線は下げるどころか相手の正体を確認するように見つめる、と言った。

 性の話になった。

 日本では女形や女は近代前は舞台に上がれなかったことなど話すと、ヨーロッパは狩猟民族が多く、女は狩猟が出来ないので家庭の中の仕事がほとんどでその差別感は農耕民族以上であったと彼は言った。不幸にして女を出産し、幼児が死んだ時には男の服を着せて、男児のように見せかける風習があったらしい。男の同性愛者には死刑の法律さえあったと言う。

 行きの電車の中では、黄色いスカーフをいつも被っているインドネシア女子留学生を話をした。どうしていつもそのスカーフを被っているの?と訊く、イスラム教の宗教で決められている、また、男に顔を見られた場合、レイプから身を護るためだと答え、どこか私を避けるような態度が見られた。

 向かいの席の韓国人女子留学生と話した。竹島、尖閣諸島など国境の問題が起こったが、どう思うか?ほとんどの韓国人は今頃、なぜ、日本がその問題を持ちだしたか?不審感を持っている、と言った。世界の歴史は侵略の歴史であるから、いつの時代の国境を正しいのにするか?国境線はどのようにして決めるとかなど前進した対話が両国に必要であった、とわたしは言い、彼女はそれもそうだと、言いたげな顔をした。

 太宰府天満宮に着くと、商店街の歩道は人混みになっていた。中国、韓国、台湾の観光客達がたくさんいて、店には梅ガヤ餅や民芸品などにぎやかに店内を飾っていた。

 中国人女子留学生にオミクジを知ってるか?と訊ねると知らない、と応えるので、私は100玉を箱に入れて、オミクジを彼女に引かせた。わたしが知ってるように、財産、健康、出会い、就職などにおいて幸運が来るとか、亡くし物ものをしてもしばらくしたら出てくる、など書いてあり、私が読み上げてやると彼女はすごく喜び、少女の笑顔を見せ、わたしも嬉しくなった。菅原道真の和歌をていねいにゆっくり詠んで説明してあげた。?東風吹かば匂いよこせよ梅の花、主なしとて春なわすれそ。

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