ブログ - 20151015のエントリ
Tpp交渉で関税が撤廃され、安い農産物が海外から輸入され、日本の農家・農業は破滅していくであろう。大規模農場を持つ海外の農家に太刀打ちできるはずはない。票田と呼ばれ補助金頼みであった農家も生き残りの生活を本格的に考えねばならない。過保護に育てられた農家は温室栽培の野菜と同じであったが、天敵から身を護るために雑草のように切り取られれば切り取られるほど強くならねばならない。
日本の農村は棚田をみればわかるように、すでに民芸品であり、訪れた者の眼を楽しませ心を和ませる。そこに美味しい米、野山に柿、栗、野いちご、アケビがあり、川にフナ、ドジョウ、蟹、ハヤ、アカバラ、などがおれば遊園地ではないか。ヤギや牛が草を食べ、鹿やイノシシの姿が見え、珍しい蝶が彼岸花の蜜を吸っていればさらに心が豊かになる。有名な観光地に行くより費用も安いし、茶屋でお茶でも飲みながら、白菜や大根、ジャガイモなど無農薬野菜を買い、野菜作りの話を聞いていければ素晴らしいことだと思う。
ところが現実は都市での歌謡ショウ、祭り、グルメなどに眼を奪われ、人の気持はそちらに吸い寄せられる。資本主義の構造は大量生産・大量消費にあるから、いつもPR攻勢で洗脳漬けにし、希少な分野は対象外にするのである。
わたしの近所の人ですでに放棄地を公園にしてる人がいる。わたしも時々、竹を運んだりして手伝っているが、オカリナ・コンサートをしたり、イノシシ肉のバーベキューをしたり、フットパスで訪問する人がいたりしてにぎわっている。