ブログ - 20151008のエントリ
昨日は福岡教育大学で公開講座(日本事情B)が開講された。坪内先生が講義の進め方を説明したが、教科書にそって進めるのではなく、大宰府の博物館の見学、相撲の見学などをし、生徒たちの自由討議の中で考えを展開させると言うことでかなり進化した授業だと思った。生徒は四十人ほどで、中国、韓国、ブルガリア、ベルギーなどの留学生たちが七割ほどを占め、社会人は四人で、日本人学生は十人ほどであった。
留学生達は自己紹介をした。
(日本人とあなたの国の韓国人を見て、表情の違いはありましたか?)わたしは一人に質問した。(これは言いにくいことですが)とその若い男は言うので、先生も私もそれは気にしなくて言いと言い、(日本人はおだやかな顔をしているが、腹の中は違う)と彼は言い、私たちも納得した。日本人は表情が薄い、という言葉を予想していた。彼の言葉はよく耳にする内容であったしわたしが日頃から、感じていることでもあった。
韓国や中国は絶えず国境紛争があり、中国は多民族、多言語の国であるから、本音を出して自己主張をきちんとしないと、生きていけない。日本は一民族、一言語だから以心伝心で通じる。そこが根本的にちがう。感情を直接出すか出さないかのちがいであり、腹の中はどの民族も同じである。
わたしの子供のような留学生たちを見ながら、遠い国に来ていろいろ迷うことが多いだろうし、わたしの家に招いてご飯でも作ってやりたい、と考えた。国家は国民から税金を取っているので領土を広げたり貿易をしたりして国の利益を出さなければならないから、国家間の紛争まで起こしやすい。北方領土や竹島などトラブルを起こし、日本人の中には差別感情さえ出す者がいるが、基本的には国家と国民は異なる。この講義のような交流の場があれば、誤解もとけるし、戦争は起こらないと考えた。