ブログ - 20150716のエントリ
ついに恐い言葉に出会ってしまった。(図解雑学構造主義)という本をよんでいるが、タイトルのその言葉は私の心臓をずばり突き刺した。わたしの予測していたのはその言葉であった。総理大臣が安倍から誰に変わろうと例え共産党が政権をとったとしても資本・民主主義の体制が変わろうとも政治・社会構造が変わらない限り首のすげかえにしか過ぎないのだ。いやもしかすると政治・社会体制が変わったとしても全体をまとめるには何がどんな構造が必要かと考えれば、サル山の社会のように面倒見の良いボスと安心して生きていけるシステムということになり、時代や生物世界、国を問わず、秩序は普遍のものではないか。細胞や細菌、量子にいたる世界までそうなのではないか?
F.カフカやカミュは構造主義の先駆者である。カフカの(城)(審判)など初めて読んだ時は退屈きわまりない小説であったが、自動車組み立て工場で組み立て作業をした時に覚えた感覚、?ここは刑務所であり俺は懲役労働、罰を受けていると言う気持ちを経験した。その後にそれらの作品を読み返すとあまりのリアリティに悪寒さえ覚えた。カミュの(異邦人)もそうである。ムルソーが殺人罪で捕らえられ、獄舎に入れられた時の気持ちは待ち望んでいた世界であり、衆人の前で絞首刑にされる光景を待ち望んでいると言うものであった。
現代人はすべて構造と秩序の中にいて自ら独房生活をしているとその本にも書いてあり、同感であった。