ブログ - 20131203のエントリ
自然農法に挑戦して3ヶ月くらいになりますが、期待はずれでした。ホウレンソウは肥料をやった畑の時の半分くらいの成長で、根が固くて食べられません。移植したサトイモもほとんど生長せず、大根、ごぼう、カリフラワー、野沢菜なども大きくなりません。よく考えましたが、古い畳の腐葉土では元素がかたよっているのではないか?山のクリやドングリが大きく育つのは色んな木の葉が混じって多様性があり、元素のバランスがうまくとれているのではないか。
そこで今度は休ませていた畑をスコップで掘り起こしはじめました。山から取ってきた枯葉をまき、土をかぶせていきました。これで春まき野菜の生育に間に合えば、結果が出るでしょう。
自然農法では雑草はとらず放置するのです。わたしは小さなホウレンソウを取り囲んで伸びている雑草をみつめました。
(君たちは肥料もやらないのによく伸びるねえ。どうしてなの?)
(もともと肥料がなくても成長するようにできているのさ。野菜くんたちは人間が肥料をやるから依存症になってるんだよ。太陽と水さえあればぼくたちは元気なの)
わたしは大きく伸びたタンポポに声をかけました。
(この前、君をオヒタシにして食べてみたけど、美味しくなかったよ。硬くてサバサバしていて味もない。この屋敷のあちこちで元気良く伸びているから全部切ってやろうと思ってるんだ。良いかい!)
(ぼくたちにだって生きる権利があるし、人間達といっしょに生きてるんだよ)
ませた口をきくな、と思いながら話を聞いていました。
(ぼくたちといっしょに生きてる、ってどういうことだい?おまえなんかいなくったって俺は生きていけるんだよ)
(そこをわかってくれないの?こうして話をしてるとオジサンが炭酸ガスを出し、ぼくたちはそれを吸ってる。お礼にぼくたちは酸素を出しているから、オジサンたちはそれを吸ってるじゃないか。おたがいに元気のやりとりをしてるんだよ。こんな関係がなくなったらどうなるの?)
タンポポは茎をまっすぐに伸ばして言いました。
わたしはすっかり忘れていたことを思い出させられ、絶句しました。
これから目立ちすぎる雑草だけ切って、あとは残し、緑豊かな庭にしよう!と考えました。