ブログ - 20130819のエントリ

 数年前までわたしは小倉のソープランドに通っていました。月に一、二度くらいでしたが、女にモテないわたしにとっては貴重な世界でした。その世界がなければわたしは強姦罪か殺人罪で刑務所に入っていた可能性があり、そこで働いている女の人に送る言葉は(ありがとう)というものしかありません。わたしがもし女であって借金をし生活に困っていればその世界に飛び込んでいたでしょう。

 20代から62歳ころまで通ったわけですから数十人の女と出会い、いろんな経験をしました。学校では学べない多くのことを知り、真実に出会いました。

 タイトルの言葉は最期に会った女性が言ったものでした。真実であり、日頃わたしが考えていたことを彼女が言い、恋人を求めて通っていたわたしにとって致命的でした。つまり、ここにそんなものを求めてもありはしないわ、ということでした。

 店のHPでは30歳と書いてありましたが、何年たっても30歳なのでそのことを彼女に問うと、(ここは夢の世界ですからね)と笑い、化粧を落とせば50にちかいことが顔の皮膚の隙間に見えました。(あなたは貴重な経験をしている。ここに来る男たちの言葉や行為を毎日書いていけばすごく貴重な作品が出来て、まちがいなくベストセラーになるよ)わたしは良いことを言ってやったつもりでした。わたしは湯船につかり、彼女はかなり離れた場所でシャワーを体にかけていましたが、彼女は悲しげな顔になり、(そんな人間観察をしたら考え込んで、ヤんでしまう)と言ったので、(ヤンで?)の意味がわからなくてオウムがえしに聞くと、黙っていました。彼女には病んでしまう男がいる、と直感しましたがすぐには意味がわかりませんでした。

 (そうか?病んで、なのだな)とわかり、この仕事をしていれば愛する男をつくることはできないし、つくってしまえばこの仕事を止めないと彼に悪い。真剣になれば耐えられないのだ。

 彼女と出会う前のことでしたが(あなた、無理に体を弄られる女の気持ちってわかる?)本気になりかけた女からい言われたことがあり、彼女たちの心が読み取れました。まれに仕事が好きでやっている女もいて、わたしにとってはそんなタイプが良い時もありました。

 彼女たちはまさに、すべての男のものであるがどの男のものでもない、という不思議な存在ですが、では一般の女はどうなのか?一夫一婦制がどうなのかは、次回また書くことにします。

 

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