ブログ - 20231012のエントリ

蟻の群れ大蜘蛛かつひで庭渡る

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2023-10-12 7:33

  だいぶ涼しくなったせいか体調も良くなった。頭のふらつきも消え、足腰のふらつきも減ってきた。庭の草刈りをし、雑草といっしょに生えていたニラを売ってわずかな金にもなった。もみ殻も売れるようになったのはお百姓さんたちが畑仕事に力を入れ始めたからである。

 耕運機が故障しているので、クワで畑を耕してホウレンソウ、だいこん、豆の種をまいた。すると、いつものとおり通り、ニ三粒しか芽が出ない。芽を出してから肥料をやろうと考えていたのだがいつまでも出ない。顔見知りのお百姓さんにそのことを話すと、暑さのせいで芽が出ず、三度も種をまいたという人がいた。それに自分が芽が出てから肥料をやろうとしたことが間違いなのか?と、思案した。それはネットで見ると、発芽の条件として肥料がのっていたからである。

 だが雑草はちがう。ぎゃくに熱さに元気をもらったのか昨年以上伸びている。野菜の種をまいても野菜より先に芽を出して、背丈を伸ばし、太陽の光を奪い取っていく。野菜のために入れた肥料を吸収して元気になっていくのである。

 どうやら自分は野菜作りの根本が出来ていないのではないか?とも考えたし、もし野菜が芽を出さなくなったらどうなるのだろうか?とも考えた。それは怖いことである。人類も全生物も消滅しなければならなくなるからである。

 そんな話は四十年前にも聞いたことがあった。NHK受信料の集金先で、農家の人が、毎年米に農薬をかけよるが土が弱ってそのうち芽を出させんようになるんやないか?という言葉であった。

 それから四十年がたった昨今である。土はどれだけ衰弱し力を失ったであろうか?人が環境破壊を繰り返してきた四十年である。

 縁台に腰を下ろして、そんなことを考えていると、庭の地面に大きなクモが手足を大きく伸ばして死んでいた。ところが、動いていたのである!ぞっとしてよく見ると、見えないものの力が加わっているようであった。砂粒ほどの大きさの蟻が群れ、整然と列を組んで巣穴に向かって運んでいたのであった。

 アリは自分の部屋にも菓子の食べ残しを求めてしょっちゅうやって来るので指で押し殺していたが、人が神輿を担ぐようなことまで出来るのか?とあらためて見直していた。

 やはり、生命の力というのはすごいと感じた。

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