ブログ - 20211203のエントリ
年の暮れを迎えようというのに、わたしに庭には冬をこす草がだいぶ残っている。草刈り機でかるので早くできるが、草たちも子孫をふやすのに懸命であることが見えてくる。イノコヅチは黄色い小さな花を草地にたくさん咲かせていたが、今では花を落とし、小さなイガに変わって、運搬人を待っている。まるで小さなクリのようで棘を逆立てているが目にはつきにくい。
一時間も刈って、部屋で休んでいると作業服にイノコヅチがびっしり張り付いているのに気づく。トゲは化学繊維にはつかず、綿の生地に張り付く。考えてみるとイノコヅチは人が綿の衣服を着ることを知っているのである。動物の毛にはつくことが出来ないので、人が化学繊維しか使わなくなれば子孫を増やすことができなくなり、化学繊維につくように変わるであろう。
最初、生地に平行に張り付いていたイノコヅチは人の体の動きに合わせて直角状になり、肌をさすのである。痛いでしょう?早くわたしをとって外さなさいといつまでも痛いわよ!と迫ってくる。そこで、外して捨てると、イノコヅチの勝ちなのである。離れた場所で芽を出し、子供が育っていく。
この戦略は感染症を起こすコロナに似ているが、コロナはウイルス、つまり生物と無生物との間に位置するととらえられているが、どちらも考える力を人並みまたそれ以上に持っていることがわかる。
コロナの新種が現れて、終息を迎えるのでは考えていた人間界は大騒ぎになっている。まさに知恵比べであることがはっきりした。人間の知性と野生棒物の知性はどちらが勝つか?である・・・。人間以外の生命も必死で生きていることに気づかねばならない。