ブログ - 20200615のエントリ
毎朝、目覚めると、ウツである。年取るごとにひどくなり、起き上がる気がしない。他の老人たちはどうであろうか?と考えると、孫が来ると、うるさくていやになるという老男が多い。
ただ、私の場合は、しかたなくであるが、庭の畑に出て、十種類ほどの野菜の顔や育ち具合をみ、がんばれよ、水が欲しいか?などつぶやき、しだいに命の力が湧くのである。さて、どうやって育てようか?など、考えていると、つい、スコップに手が伸びて、天地返しをはじめたりする。野菜家族から元気をもらっている。
チップ農法で、ほとんどの野菜が生育不良になっているが、一本のブロッコリーと三本のミニトマトは元気よく育っている。中でもミニトマトのアイコちゃんは一房に十個の実がついて、頬を赤らめ、乙女の浮き心をみせるようになった。人間の女より、女らしいそぶりである。
今は皮がまだ硬いが、もう少し待って、血の垂れるような赤味になった時、処女はどんな香りを味あわせてくれるか楽しみである。