ブログ - 20190623のエントリ
前の日記の続きになるが、その団体でわたしは執行委員の役を演じなければならないと言う事だ。シェークスピアが書いているように、この世は舞台である、王様を演じる者もいれば乞食を演じる者もいる、のである。職業は社会の必要性があって存在している。イケメン金持ちもいればうらぶれ老人もヤクザも死刑執行人も官僚もいる。俺は、東大出だから集金なんてやってられないと言った男がNHKにいたが、そんな男ばかりでは集団は成り立たない。今のNHKの番組みたいに面白くもないものばかりが出来てしまう。
今のわたしは一般的には(うらぶれ老人)ということになる。
二年前、身障者会の芝居があり、いきなり、舞台に出てくれ、と言われ、水戸黄門の劇の中で、金の取り立て役を演じたことがあった。集金の仕事をやっていたこともあって、台本なしで、婆さんを脅し口調で責めたのであった。
初めて、役を演じて、何とも言えない爽快感に満ちた。日々の生活の中で、うらぶれ老人を演じているわたしは、見事に変身し、(平行宇宙)を破ったのであった。金の取立人という昔の自分に戻ったのかもしれない。私たちは、自分の仕切りを破れない、自分の宇宙に住んでいるが、無礼講などにあるように、時にはそこから跳び出すことが出来るのである。
配役、という題でオムニバス小説を書くつもりである。
一番目にあたる(うらぶれ)を、書き始めている。