ブログ - 20181226のエントリ
目が覚めていた。昨日はどこかの町を、契約取りで、忙しく回ったようだ。今日もバイクで、出て、回らねばならない。ヘルメットが見当たらないしもう一つ大事なものがない。顧客リストはどこに置いていたのか?携帯端末は?自分はどんな仕事であったかな?契約取りの仕事であったはずだが、回る地域がどこだったか?わからない。ヘルメットなしで回ろうか?作業用のヘルメットが倉庫にあったはずだな?それで間に合う、探してみようか?
同僚が打ち合わせのために、そばにいるようだ。彼の受け持ち地域に入ってしまいそうだが、だいじょうぶかな?
自分は、布団の中で目覚めていた。
そうだ、俺にはもう仕事がないのだ。
それがわかった。
二十三年間働いた仕事を辞める時、こんなことを考えていた。老いて認知症にでもなったら、懐かしい地域を訪れ、アパートやマンションの戸を叩いて回るのではないか?
ところが、心筋梗塞を起こし、入院して大手術をした。
退職・退院後、六年が経ち、物忘れが出てきた。認知症にまではいっていない。
予想通り、生活が苦しくなった。
それが不安になった。
町の、いろんな会の仲間たちと親しくなり、けっこう楽しくやっているが、働いていた頃の仕事の夢をよく見る。まったくく知らない町に行って、不安に襲われ、ノルマの達成できるかの不安も加わって、落ち着かない精神状態であった。
でももう、そんな不安に襲われることはない。
今日は今年、最後のカラオケ練習会に行く。身体障碍者の仲間たちが待っている。