ブログ - 20181207のエントリ
我が町は来年、町会議員と町長選挙がある、という。自分は、五年前に加わった海老津駅南開発反対運動で、政治と民意を知って、政治には興味を失っていたが、住民の多くは誠実な人が多く、この町の自然の良さに惹きつけられて、越して来た人が多い。ところが、町政は彼らの希望とは逆の方向に進み、今度の選挙においてもその流れが変わるとは思えない。
南開発に二十億円の金を出し、それは財政の三分の一にあたるのだが、開発が失敗であったことは誰の眼にも明らかである。地下通路を利用する者はおらず、バイパス道路を走る車は少ない。町は財政が苦しくなって土地を売ったり、公共施設の利用料金の値上げをしている。
現町長も退き、町議も三人は引退して入れ替わるらしい。それで変わるかと言えば、票田が変わらない以上、何も変わりはしないし、票田を引き継いだ者が当選するという構図になっているのである。票田とは大地主、有力企業、大手団体である。彼らは政治家と絶えず、酒を酌み交わし、献金をし、懇意の中である。そんな場において、町長や議員たちは彼らに酒を注いで回り、よろしくお願いします、と言う。票田は開発を議案にすることを望む。大地主の土地が値上がりし、企業誘致が成功して工事が増えれば良いのである。日常が買収行為なのである。
そこに一般町民の入り込む余地はない。彼らは請願や陳情を出すことは出来るが、議会にかけられて、町長・利権派に一蹴されるのである。
五年前に海老津南開発賛成派だった議員に訊ねたことがあった。
「北九州で駅の地下通路を作ったら、利用者が多い、としきりに訴えていたね?今、利用者は何人くらい?」
「知りません」
「ほとんどいないじゃないか?自分の言ったことに責任をとらないのか?」
「あなたにそんなことを言われる筋合いはありません」
この程度である。彼は年金の受給が少ないから、町議になったという。
小学校・中学校の友達が票田の母体である。
この構図は国政とまったく、同じである。
この流れを変えるとしたら、浮動票が動き、(良い街づくり)を主張する立候補者に投票するようになった時である。