ブログ - 20150909のエントリ

廃墟の美。

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2015-9-9 18:21

 なぜ私達は広島・原爆ドームや長崎の軍艦島、シリアの内乱被災地や東北大震災の写真に惹かれるのであろうか?私達ではなく、私だけかもしれないが、原爆ドームや軍艦島などは世界遺産にまでなっている。ナチスの収容所、ガス室などもそうである。(負)の美ではないかとわたしは推測する。秩序の観念から言えば触れたくない醜いものとして扱われるものを整形美術した顔以上の魅力を持っている。

 結論を言えば(美)とは秩序に基づいているのではなく、エネルギーあるいはエネルギーの痕跡なのである。エネルギーを感じるから感動するのである。否定されるべき(負)の痕跡まで遺産となるのである。(美)の概念は変わらなければならない。秩序正しいとか整っているとかではなく、いかにエネルギーを発し、観る者に感動を与えるかということが基準になるべきである。

 顔形ではなく、表情なのである。表情の現す内部からのエネルギーなのである。それが芸術、文化になりえるのである。今後、破壊された顔や体の傷跡、手術跡、生命の腐敗状態なども芸術になりえるだろう。美の価値基準は変わってくる。

 エネルギーを傾けた私の小説がなぜ芸術にならないのであろうか?作家以上のエネルギーを傾けているのだからそれだけの感動が与えられても良いはずなのに。演じる筆力が欠けているのであろう。力を入れる部分が的外れになっているのかもしれないが、あと一ヶ月くらいで完成する(ガラパゴスの女)に賭けてみたい。応募はするが、外れ場合はこのHPに掲載するつもりです。

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