ブログ - 20150905のエントリ
中国が催した(抗日戦争勝利七周年式典)に阿倍総理は欠席し、韓国の朴大統領は出席した。朴大統領はアメリカの顔色を伺いながらやむを得ずに出席したように、毎日新聞は書いているが私はそうは考えない。なぜなら、三年前から中国と韓国は歩調を合わせるように日本叩きを始めているからである。先ず尖閣列島の領有権を巡って中国は矛先を日本に向け、韓国も竹島に前大統領が上陸して領有権を主張し始めているからである。同時に両国とも太平洋戦争における日本の侵略・加害行為を世論や世界に訴え、韓国は従軍慰安婦の像をアメリカの都市に建てたりしているからである。事前に打ち合わせをしていたと想像するのは邪推であろうか?
その式典にはソ連のプーチキン大統領も出席し、北方領土の開発を始め、日本への返還拒否の態度を見せている。日本は自らが八十年前に描いた大東亜共栄圏の絵を中国にさらわれ始めている。日本は式典に参加し、少なくともアジアの一国であることをアジアや世界に示すべきであった。アメリカが日本の軍事力の現実化を求めている機会であるから、この式典を期にアメリカと等距離を置く方向に進むべきであった。
日本の外交能力の低さは以前から気づいていたが、今回は実感させられた。国家公務員試験に合格しただけで世間や社会、ましては世界のことを知らない者たちが動かす外交は机上論ばかりであまりの貧弱さに怖くなるばかりである。民間の労働組合で会社側と妥結や協定を結ぶ時には、(今後、この内容につき、異議申し立てはいっさいしません)と言う項目を入れるが、国が結ぶ条約には入っているのであろうか?入れていればその後に異議申し立ては出来ないはずである。戦争の講和条約などを読んでみたいものだ。