ブログ - 20150130のエントリ
会社を辞め、趣味や散歩で一日を終える生活をしています。ここ何ヶ月も電車に乗ったことがなく、この町から外に出ていません。株式投資で儲けたら、東京に行って青春の跡地を訪ねてみたい、とか、キャンピングカーを買って九州を回ってみたい、友達を訪ねてみたい、などと空想するばかりで、儲からないのでけっきょくはどこにも行けないのです。
近所の人と話したり、障害者のカラオケ会に行ったり、公民館のカラオケ会に行ったり、カラオケ・スナックに行ったりしてると不思議な現象に出会います。狭い町ですから、噂がグルグルと人の口から口を回っているのです。わたしのことも回ってるのでしょうが、男と女の関係、金のこと、スキャンダルとだいたいきまっていますが、こんなことまで噂になってるのか?と知ってしまうと恐ろしい気がします。特に女の人の場合、どこのどの女がどの男と何回セックスをし、何回イッタとか、どの男や女が相手を求めているか、そんな噂が回り、その中に入ってしまうと、大変なことになります。ある女の人の場合、夫と死別してアパートに住んでいるのですが、噂が回り、知らない男が、あなたをいつも見かけて気になっていました、などと、じつは男関係の情報を知ってて訪れてるわけですが、話しかけて来るそうです。それが一人ならともかく何人も声をかけてくるのです。その女性は年老いているのでその頻度は少ないのですが、本人が言うには、共同便所とまで噂されているそうです。
こんな世界では噂だけで事件が起こりそうな気がします。次の小説はこんなテーマで書いてみたいと思います。
年が明けてのこの事件には驚いたというより、じつはわたしの狂気が正常ではなかったのか?と、おかしな正当化と心理的混乱を招いています。女子大生が老婆をオノで殺し、逮捕される前に、ついにやった!うれしい!とネットに書き込みをし、警察では(人を殺してみたかった)と白状しているのです。昨年も少女が(人を殺してみたかった)と白状し、殺しています。男ならまだしも女が加害者だということがわたしの混乱に拍車をかけています。こんな事件を想像できる作家がいたでしょうか?想像できたでしょうか?
まさに信じられない事件ですけど事実であり、まさに、事実は小説より奇なり、です。
わたしは自分が人からいつも言われるように変わり者であり、オカシイ男ですが、普通に生活して常識人だと見られていた女性がこんな事件を起こして、ついにやった!などと書き込むなんて?信じられない!これは氷山の一角であり、予備軍が控えているとみるべきです。わたしは若い頃、まさに人を殺してみたい、と思い、殺してる時の快感を夢想することがありました。自分は狂っていると思っていましたが、常識人のほうが狂っていたなんて?こうなると、もしかするとわたしは正常なのではないか?と考えたりします。(われらの狂気を生き延びる道を教えたまえ)という大江健三郎の小説ですが、四十年前によくあんなタイトルを思いつき、小説を書いたな、と感心します。彼は狂いもせずまだ生きています。仰々しいタイトルのわりには中味はたいしたことのない作品ですが、ノーベル賞をもらっただけの才能はあります。
狂わないためには狂ってれば良いし、狂った者が狂えば正常になるかもしれません。