ブログ - 20111025のエントリ
人は人に支えられて生きている、と言う言葉は若い頃に耳にしたことがあるが、実感したのは集金業を始めて15年後のことであった。会社が不祥事を起こし、不払いが広がった。行く先々で非難を浴びた。お前だって会社の手先だろう、と言われ、ドロボウみたいなことをしやがってよう俺んとこに来れたなあ、など日に二三度は浴びせられた。契約も集金を進まず、給料は下がった。だが馴染みの集金先はこういってくれた。(あんたあ、いろいろ言われて大変やろうけどあんたが悪いんやないけね。辞めんでがんばらなよ)その言葉が心にしみた。こんな私だってすべての人に非難されたら辞めたにちがいない。人は一人で生きているのではない。
いろんな職業があるがそれは社会の必要性からきているものである。(職業に貴賎はなし)という言葉があるがわたしはそれを信じる。集金先のアメリカ人が言った。あなたの仕事は会社の必要性があるから成り立っているのよ、スティーブ・ウオールという男であったが帰国したにちがいない。