ブログ - 20111022のエントリ
およそ50年前、自民党中曽根内閣の頃、(期待される人間像)という言葉が政府から出たことを思い出した。私の教育ママはそのハシリで、政府の答申どうり一流大学、一流企業人にわたしを育てようとしたがみごとに失敗し、死ぬ前に(わたしは子供を育てる自信をなくした)と言う言葉を残した。私はなんとか大学を卒業(していると思うが卒業式にもでなかったので卒業証書もない)したが大卒にふさわしい仕事などしたこともない。自動車工場の季節労働者、交通誘導の警備員、キャバレーの客の呼び込み、などなど。母方の叔父などは(うちの親戚から集金人が出た)とまで言った。つまり私は(期待されない人間像)であったし、あるのである。この前は委託集金人の飲み会で、デブの老女から(あんたはみんなからアクが強いち言われるやろう)と言われた。(屁理屈屋のスケベ爺)とも言われた。
そこで私は(レア)なのである。肉食獣のDNAを持つ希少人なのであるが、世の中はすっかり草食獣たちに占められてしまった。
異端者の中からしか本物は出ない。本物であろうがなかろうが私は自分が常識人になるために削り落としていったものを探し出し、もういちど手の平の上にのせて眺め、作品にしててみたいとおもう。