ブログ - 20250522のエントリ
昨日は週に一度の、配食のアルバイトであった。そのために草むしりもせずに休んでいた。小雨が降り、一日中、雨の予報であった。一時間半ほどの仕事のために、エプロン、報告書、水、をバックに入れて、ポンコツ車で出かけた。
運転は運転手にまかせ、配達するだけでよかったが、釣銭を落としたり、配達先がいなかったり、亡くなっていたりして思わぬトラブルが控えていた。十一軒だからすぐに終わると考えていたが、気分は軽くなかった。その家は用心しなければいけないことは知っていた。お弁当ですよ!お弁当、持ってきました。と声をかけながら、玄関の上り口から入った。いつものように返事はないし、出てくる気配もない。声をあげながら、玄関から三番目の部屋のふすまを開けたが、そこに老婆の姿はなかった。いつもそこで寝ているはずであった。もしかすると、どこかの部屋で倒れているのではないか?と考えて、トイレ、浴室、空き部屋などの戸を開けていくが見当たらない。前回はその部屋で寝ていたことを思い出して、開けた。すると、布団の中から、やせた老婆が顔を出した。持ってきました!と言って、差し出すが、起き上がれない。やっと手を伸ばしたので引っ張り上げ、座らせた。老婆はなんとか胡坐をかき、弁当を手に取った・・・。
仕事を終えて帰宅していたら、スマフォが鳴った。事務員の女からであった。消毒液を返していないという。引き返して、返した。返し終えて帰宅すると、スマフォが消えていた。車の助手席に忘れていた。そして、自分が出る前にペットボトルの水を忘れていたことに気づいた。
そのうちに、生きていることを忘れるかもしれない。