ブログ - 20240923のエントリ
あの頃は金の取り立てのような集金業務をやっていたせいで、金まわりが良かった。月に百万円の給料をもらうこともあった。それに、株式投資でも儲けていた。
それに、若かった。ソープランドに、ほぼ毎週、通った。当時は博多の東中州にある店であった。初めて入る店だったので店長に、良い女をお願いします、というと少し助平ったらしい顔をして紹介してくれたのをおぼえている。
若い女が現れ、可愛い感じであった。エレベーターにのると、二人だけになりすでに興奮していた。自然に抱き合い、キスをした。風俗店にエレベータが多いのはムードを盛り上げるためではないか?と後に考えた。
部屋に入り、女の腰に手を回していると、当時としては珍しい黒のテイーバックをはいていて、それ見るとさらに興奮した。それから、ベットでたっぷり愛撫を重ねた。
そして、いざ挿入しようとした時、避妊具をつけて!と女は言った。
それはじゅうぶんいわかっていたが、女の体の奥に直接射精したかった。快楽の世界にそのまま行きたかった。押さえがたい欲望であった。
お願い、つけてよ!
女はまた言ったが、そのまま挿入して射精した。
三日後に陰部が痛み、性病をうつされたことがわかった。病院に通った。
現在、77歳になって、風俗店に行くことはないが、その出来事を時どき、思い出す。そして、札幌ススキの首切り事件と重ねてしまうのである。あれは、男がゴムをつけずに射精をしたことが原因であるが、それにしてもそれが首を切り落とすことまで発展したと言うのが信じられない。男の目玉をくりぬいて瓶に入れて眺めていたともいう。全く信じられない。性交をしたことで心は少しも結ばれていなかったのか?男は物としての対象でしかなかったのか?そんなことを考えるのは自分だけであろうか?
あの時、ソープランドの女は、店を後にして別れる時に、涙を流していた。あの涙は彼女の頼みをきいてくれなかった悔しさだったのか?性病うつしてしまうことへとの不安・心配であったのか?
そんなことをいまだに考え、思い迷っている。
罪深い人生の名残である。