ブログ - 20240806のエントリ

ホームレスが風俗であった頃

カテゴリ : 
日記
執筆 : 
nakamura 2024-8-6 10:25

  円安がからんで訪日客が増え、数兆円の金を落としていくという。彼らは街がきれいなこと、交通機関が時間通りに来る、ことなどほめあげ、すし屋に入って寿司を食べたことに感激している。

 良いことであるが、レアなわたしはそこで失ったものを感じ取ってしまう。1970年、1980年代を思い返せば、信じられないほど、クリーンになったことは間違いない。当時は学生運動が盛んで、新宿の街などが街路樹の下で、ホームレスが寝転がり、酔っぱらっているのか死んでいるのかわからない状態で、通行人たちは知らぬ顔で行き来していた。ギターを鳴らしながら、長髪の若者たちが髪をなびかせて歌い、踊っていたがそんな光景はまったく消えてしまった。もしそんなことが始まれば警察が来て、注意し、言うことをきかなければ連行するであろう。長髪で髭もじゃの若者は路に胡坐をかき、茶碗を前において、投げ銭を待っていた。その姿は醜いとか不潔だとか言われることはなく、風俗の一つ、ファションにまでいなっていたし、パンクロックはイギリスのそんな街から生れたのであった。汚さも風俗として受け入れる余裕があった。

 2024年の今の時代、そんな光景は皆無である。あの光景と時代はどこに行ったのか?団塊世代は記憶に残しているであろうが、青春とともに消え去ってしまった。それをひもとくメディアもない。昨日のヤフーのニュースには見出しの文字にデマとかフェイクとかの文字が十か所も出ていた。世相は混乱している。

 野良犬や野良猫みたいに自由ぬ生きる、考えさえ、なくなってしまった。野良猫も野良犬も保護されなければならなくなり、ホームレスも放浪も消えた。逆にセクハラ、パワハラ、モラハラなどが横行し、メディアはそれにしか目が行かなくなり、肝要なことを忘れてしまった。

 多様背、多面性を忘れ、数字やアルファベットなどの記号にとらわれてしまった。一+一は二としかこたえられな人間ばかりである。それは物質世界の思考であり、精神の世界のことではない。火事場の力と言う言葉があるように、一+一はや三、五にもなるのであるが、そんなこと言う者はおらず、間違ったAI思考がとんでもない時代に進んでいることを知る者は少ない。

 いまこそ、失っていくものを取り戻し、復興させなければならない。

 それは数値化することのできない精神の世界であり、そこに立ち戻るしかない。

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